202405/27
再々でんしゃとしょかん
樹木希林さん主演の映画「あん」の舞台にもなった電車図書館の再々ボランティアです。
今回は子供たちと共にきれいにさせて頂きました。
一緒にきれいにしながら、純粋な笑顔に触れることができるのはボランティアならではの光景です。
なぜ、私たちはボランティアを行っていくのでしょうか…
それは、ここで、母が子供に読み聞かせを行い、親子の絆を深め、豊かな心を育むためです。
また、ここの子供たちが、読書によって、想像力を養い、人の心の痛みがわかる大人に育つためでもあります。
さらに、良書に親しみ、ある時は数百年前の偉人の心に触れ、ある時は自分自身の心の銀河の旅をし、人格を深めるためでもあります。
そして、ここ久米川で育った子供達が人格者として世界に羽ばたき、人々の幸福と世界の平和に貢献するために他なりません。
本当の幸せとは、自分だけの幸せを追求する中にあるのではなく、逆に、他のためだけに生きる自己犠牲の中にもなく、自らの意思で他の人々の心の中に明かりを灯し、その明かりによって照らされていることを喜びとできる自他共の幸福の中にあると確信しているからです。
最後に、ヘルマンヘッセの「書物」という詩をご紹介させて頂きます。
「この世のどんな書物も
君に幸福をもたらしてくれはしない
けれども書物はひそかに君をさとして
君自身の中へ立ち返らせる
そこには太陽も星も月も
君の必要なものはみんなある
君が求めている光は
君自身の中に宿っているのだから
そうすると君が書物の中に
長い間 捜し求めていた知恵が
あらゆる頁から光ってみえる —-
なぜなら今その知恵は君のものとなっているから」