201801/07
眞愛
眞愛…
この題目をからしますと、真実の愛について綴るのかと誤解されそうですが、私如きがそんな大そうなことを綴るようなことは致しません。
数年前に知り合ったばかりなのに、旧知のように塗魂ペインターズで共に活動している、眞愛という名の小田原のペンキ屋の親方で、片山 伊佑(イスケ)という名の親友について綴らせて頂きます。
▶株式会社 眞愛(しんあいぺいんと)
-小田原市の外壁塗装専門店-
サスケ…否、イスケ…、江戸時代の忍者のような名前です(笑)
初めてお会いしたとき、片山さんと呼ぶと、イスケと呼んで下さいと言われましたので、イスケさんと呼ぶと、「さん」はいりませんと言われましたので、それ以来、イスケと敬称を略させて頂いております。
呼び方まで指定されて面倒な男です(笑)
初対面では緊張されていたのか、はたまた猫をかぶっていたのか(笑)わかりませんが、言葉数が少なかったように記憶しています。
しかし、後日、イスケを塗魂に導いた彼の兄が、さりげなく、彼のホームページの下記のあいさつ文をfacebookで紹介したのです。
塗り替え工事・外壁塗装をお考えのあなたへ
気がつけば夏が過ぎ、あっという間に秋の季節を肌で感じる時期になってきましたね。
一歩外に出るとこの時期どこからともなく香ってくるあの匂い・・・・・・・・・・。
きんもくせいの香りが優しく漂い、蝉の声は次第に消え失せる、そんな人恋しくて物寂しい秋になりました。
こちらのサイトへお越しのあなたは、どう過ごされていますか?
兄曰く、「笑かそうとしているのか真剣なのかわかりませんが、同業者とは思えない斬新で独特の感性ですね(笑)」とユーモラスにも、温かく紹介していたのを覚えております。
これがきっかけとなり、徐々に仲間の間で彼の名が浸透してきたのでしょう。
イスケ自身、若くして創業したため、職人のこと、お客様のこと、資金繰りのこと、苦労の連続だったようで、インターネットで同業者の動向を検索していくうちに大阪のとある塗装屋さんのホームページが目に留まり、思い切って悩みを相談したのでした。
それに一つ一つ丁寧に応えてくれたのが、大阪の永建工業の永浜さんだっだのです。
そして、この出会いがきっかけとなり、塗魂ペインターズに入会したのです。
きっと、このとき、縁深き二人が、出会うべくして出会い、血のつながりを超え、瞬間的に兄弟のような深い絆で結ばれたのでしょう…いな、思い出したという方がぴったりかもしれません。
記憶にはないものの、遠い昔、「本当に困ったときに出会うことにしような」と、約束でもしていたかのような、物語の一場面のようにも思えます。
今では、仕事に対する誠実さと、社会貢献活動における真摯な姿勢、そして、独特の感性が皆にも好かれ、関東塗魂ペインターズのムードメーカーでもあります。
そんな中、昨年は関東ボランティアに留まることなく、震災に見舞われた熊本の復興を願い、生まれて初めて飛行機に乗り、熊本ボランティアに参加、さらに、同じ年の秋には、平和への祈りを込めて、はるか8000㎞離れたリトアニアのスギハラハウスに行くことになるとは、当の本人さえも夢にも想像していなかったに違いありません。
彼には名聞名利を求める気持ちなどは微塵もありません。
只々純粋に、「日々生活が大変な一庶民の自分だって、自分の心の中に壁さえ作らなければどんなことだってできるんだ」と、いかなる境遇であっても、誰一人もれることなく、無限の可能性を秘めていることを我が命をもって証明したい、そして、関わる人々の心の中に希望と勇気の春風を贈りたい、との祈りに似た純粋な思いが彼と彼の家族を動かしたに違いありません。
生きているからこそ、悩みは尽きることはありませんし、計り知れない突然の悲しみに襲われることもあります。
しかし、生きていればこそ、ささやかではあっても、かけがえのない幸せに出会うことができるのも事実です。
そんな彼を見ていると、昔、恩師が私自身に教えて下さった言葉を思い起こすのです。
人がどう評価するか、それはどうでもよい。
また、一時の姿がどうかということもない。
要するに最後の最後に会心の笑みを満面に浮かべられる人生がどうかである。
生涯を振り返り「自分は人生に勝った。楽しかった。悔いはない。」と言える人が勝利者である。
きっとイスケを塗魂に導いた縁深き兄も、イスケがいかなるときも、彼を信じ、仕事で成功することだけでなく、いな、それよりも、人生の勝利者になることを心待ちにしているに違いありません。
「本当に困ったときに、再び、出会うことになっているんだよ」と優しく微笑みながら…
※映像は2017年秋、永浜さん、イスケと共に参加したスギハラハウス蘇生プロジェクトです。