201501/13
塗魂全国会議in広島
2015.1.11 塗装で出来る社会貢献団体、塗魂ペインターズが本結成し初となる会議が広島でで開催されました。
本年は戦後70周年となる節目に当たり、ここ広島は原爆が落とされ70年は草木さえも生えないとされてきた町です。
私たち塗魂ペインターズが本結成初となる全国会議を広島から開始するのは何故なのか…
中世の話に次のような話があります。
レンガを運んでいるそれぞれの職人に「あなたは何をしているのですか?」と聞くのです。
ある人は、「見ての通り、レンガを運んでいるのです」と答えます。
またある人は「壁を造っているのです」と答えます。
そして最後の人は「宮殿を造るために、目の前のレンガを運んでいるのです」と答えます。
この3人は見た目は同じであっても心の中の広がりは全く異なります。
同じ仕事をしていても人生の意義は全く異なってくるのです。
これは物事の本質を捉え、自らの遠大な理想を成し遂げていくことの大切さを教えてくれる寓話です。
このレンガ職人にお話を私たちに置き換えていうならば、
私たち塗魂ペインターズは、
ただ単にペンキを塗っているだけでもなく、
単に建物をキレイにするためだけでもなく、
利潤を追求するためにだけペンキを塗るのでもなく、
甚だ僭越ではございますが、塗装技術を通し、人々の幸福の為、社会の平和のために戦うため、終戦70周年の節目に本結成をここ広島より出発させて頂いた次第です。
社会貢献といっても未だ小さな小さな動きではありますが、私たちは、けして大風呂敷を広げているつもりは微塵もなく、大真面目にそう決意しているのです。
なぜなら、例えば、ユネスコ憲章の前文は次のように始まります。
「戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」
戦争といっても所詮人の心の中に生まれると…
どんなに社会のシステムが整ったとしても、どんなに社会が物質的に豊かになったとしても、例えば科学技術の粋を集めた技術が人々の幸福のために利用されたのではなく、原爆に置き換えられた象徴的な例を見てもわかるようにそ、れだけではどうにもならならないのは周知の事実ではないのでしょうか…
ではいったい、ユネスコ憲章で唄われているような心の中に平和の砦をいかにして築く事が出来るのでしょうか…
先の前文を当てはめるのであれば、それはどこか遠くにあるものではなく、今いる自分の場所で、社会の為、未来の為を思って、勇猛に行動する自分自身の心の中にに築かれていくことを信じてやまないのであります。
一人の心の中に平和の砦が築かれ、仲間の心に伝染しやがて賢明なる民衆の連帯となって動き出すとき、戦乱と暴力の宿命的なる流転からから人々を解き放つであろうと信じてやまないのであります。
平和と言っても政治家だから成し遂げられるとか、エリートだから成し遂げられるものではありません。
自覚に立った庶民が強いと思っております。
私たちは塗装職人としてありのままの姿で一人一人の心の中の喜びや感動を呼び覚ましていきたいと思うのです。
私たちの活動の継続であらゆる分野に人々と連携し、あらゆる分野の人の揺り動かし、塗魂ペインターズのお蔭で幸せになりましたと言う人を一人でも多くつくりたいと決意しております。
そしてこれらの活動である心の財産を次の世代に引き継いでいきたいと思います。
最後にノーベル平和賞のマララ・ユスフザイさんの言葉を紹介させて頂きます。
親 愛なる兄弟姉妹のみなさん。いわゆる大人の世界であれば理解されているのかもしれませんが、私たち子供にはわかりません。なぜ「強い」といわれる国々は、 戦争を生み出す力がとてもあるのに、平和をもたらすことにかけては弱いのでしょうか。
なぜ、銃を与えることはとても簡単なのに、本を与えることはとても難 しいのでしょうか。なぜ戦車をつくることはとても簡単で、学校を建てることはとても難しいのでしょうか。
現代に暮らす中で、私たちはみな、不可能なことはないと信じています。45年前に人類は月に到達し、おそらく火星にもまもなく降り立つでしょう。それならば、この21世紀には、全ての子供たちに質の高い教育を与えられなければなりません。
親愛なる姉妹兄弟のみなさん、私たちは動くべきです。待っていてはいけない。動くべきなんです。政治家や世界の指導者だけでなく、私たち全ての人が、貢献しなくてはなりません。私も、あなたたちも、私たちも。それが私たちの務めなのです。