Q&A よくあるご質問と回答
1999年に当ウェブサイト「お家の塗り替え~kokoroiki.com」を立ち上げて以来、掲示板やメールにて多くのメッセージを頂きありがとうございます。
その中から、同じような疑問を持つ方に参考にしていただきたい内容を抜粋し、掲示板でのやり取りを質問の種類ごとにまとめました。
契約について
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早く塗り替えないと建物がだめになってしまうと言われ・・・
私は○○県に住んでいます。家は築5年程度なのですが、外壁(モルタル)に細かいクラックが目立ち始めました。
先日、ある塗装会社の営業の人が来て「早く塗り替えないと建物がだめになってしまう」と言われ、その後すぐお見積書を持ってきてくれました。
そこで、ちょうど近所に施工中の建物があり、今月中であればそこから足場を持ってくることができるため、足場費用をサービスしますということです。足場費用といえども○十万円の値引きですので、正直魅力もありますが、塗装の仕様など全く分からないので、このまま契約してよいのかどうか不安もあります。
この場合、すぐに契約しても良いのでしょうか?結論から申し上げますと、突然訪問してきて些細なことを大げさに指摘し「建物がだめになってしまう」と言った内容に関しましては、ほとんどの場合、無視して良いと言えるでしょう。
理由は不安を起こすことによって仕事を取ろうとする悪質商法があるからです。また、足場代のサービス金額は予め上乗せされている価格に過ぎません。(足場は運搬よりも組むときと外す時に多くの費用が発生してくるのです)
だからといって、私自身確認しているわけではありませんので、まったく無視してくださいとも言い切れませんので、そちらの方の知り合いの業者さんに確認してもらいますね。
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後日、友人の業者さんが確認し、緊急を要するものではないと判明しました。※訪問販売が全て悪質とは限りませんが、相手の言うことを鵜呑みにしたり、大幅値引きに目が眩んで契約してしまうと後々後悔することになりますので、ご家族やご友人に相談し、慎重にお話をすることをお勧めします。
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ある業者と既に契約をしてしまったのですが・・・
家の近くで外壁の工事をしており、それがもうすぐ終わるので足場や養生シートなどをそのまま使うのであれば、その代金などがいらなくなり安く出来るということで、適正な価格かわからないまま工事を契約しました。163㎡の家です。
いろいろ話をし、ウォームテックというセラミック素材を使い下拭き上拭きの2回の代金のみでOKという話になったのですが、単価が@4000円で税込み140万ほどの工事になりました。
@4000円が高いような気もするのですが、適正な価格なのかわからないので、勝手ながら質問させていただきました。業者は結構大きな会社なので信用していいものやら。ISOも取得しているようですし、高いのならクーリングオフも考えているのですが・・ご教授願います。
○○様、はじめまして、
ご投稿内容確認させて頂きました。
早速ですが結論を申し上げますと、 実際に現場確認を行っていないことや、ご投稿内容の材料が実際にどのような材料かわからないため、価格に関しましては何とも申し上げることができないのが正直なところです。
但し上記のご投稿内容から感じますことを率直に申し上げますと、 「家の近くで外壁の工事をしており、それがもうすぐ終わるので足場や養生シートなどをそのまま使うのであれば、その代金などがいらなくなり安く出来る」 この部分に関しましては、お得感を出すための演出であり、値引き分の費用に関しましてはあらかじめ他の項目に上乗せされているのではないかと思えてなりません。
なぜなら、仮設足場の費用は「運搬時」ではなく、「設置時と解体時」にその大部分が発生するからです。
以上、あくまでも上記のご投稿内容から推測しました私の主観となりますので、その信憑性に関しましては○○様ご自身でご判断して頂きます様お願い申し上げます。
一番大切なことは○○様がご納得されたうえで工事を依頼することがよろしいかと思いますので、ご不安の様でしたら、他に何社かの業者さんに相談してみるのもよいのではないかと思います。
以上、簡潔ではございますがご参考になれば幸いです。
※実は一番多い相談が、このような期限付きの大幅値引きを提示され契約してしまった後でのご相談です。
一度契約してしまうとクーリングオフの手続きが必要ですし、担当者によっては誠実な対応をとらない場合もあるようですので、大幅値引きを条件とした契約を求められた時こそ、その場で契約せずご家族やご友人に相談することが大切です。
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失敗しない業者選びについて
多くの施工業者さんが相見積もりを推奨しているので相見積もりいたしましたが、結局どこに決めて良いのか迷っています。
業者様を選定するにあたって気を付けるべきところはどういうところでしょうか?また、一括見積サイトを利用することで○十万円得しましたなどの表記もありますが本当なのでしょうか?
業者選びに当たって工事価格というものが重要な要素を占めるいうことは大前提として、それであっても、価格の安さだけに気を取られないということが最も大切なことです。
そもそも、塗装工事は家電製品や車の購入などとは異なり、完成された「もの」の購入ではないので、契約金額に応じて施工品質を調整し、施工原価を下げ利益を上げることはいくらでもできてしまうのです。
ゆえに、目先の契約歩合などに心を奪われ受注することだけを目的としている人間からすれば、お施主様が価格ばかりに囚われる言動が見られれば、その心を見抜き、価格を下げて契約し、後から施工品質を調整することで利益を出そうとする人はいくらでもいるものです。
また、値引き後の厳しい予算を下請けに押し付けることで何ら痛みもなく受注することもできるということを忘れてはいけません。
下請けというのは多くは元請に依存しているので厳しい予算でも断る事が出来ず、その中で利益を上げざるを得ないので、ここから往々にして手抜きが発生するものです。
安い価格で高品質といった矛盾や、利益度外視などといった精神論だけでは経営を継続することは到底不可能なことは容易にご理解いただけるかと思います。
最近では、「賢い業者選び」と題して、業者紹介の一括見積サイトが乱立し、「このサイトを利用することで○○十万円得しました」等の表記が見られますが、施工仕様も施工品質も全く異なる会社の実行される前の見積書を比較しての見解ですから全く的外れな表記と言えます。
このような表記に気を取られて、鵜呑みにしてしまうことこそが失敗の要因になると言っても過言ではありません。
なぜなら、「このサイトを利用することで○○十万円得しました」と表記している会社自体が、紹介料と契約後の成功報酬という業者からのバックマージンで経営しているからです。
このようなサイトを経由し紹介してもらった業者様が、直接その業者様にお問合せ頂いたお客様と同じ施工品質で工事を行うためには、通常価格の10~15%の金額を上乗せするしかありませんし、同じ金額で同じだけの経費を捻出しようと思えば施工品質を落とすしかありません。
また、一括見積業者紹介会社と施工業者の間にバックマージンのやり取りがある事を隠し、そのことをお施主様が知った場合、お施主様と業者紹介会社、またはお施主様と施工業者との間に本当の意味で信頼関係を築くことはできるのか疑問にも思います。
さて、話が膨らみ過ぎてしまいますので、最初の趣旨である業者選定における注意点に戻しますと
工事を行うのは、機械ではなく、結局のところは家庭や家族をもった「職人」が行うものでありますし、職人の人件費にも相場というものもあり、当然技術が高い職人は手間も高く、技術が至らない職人だからこそ手間代が安くなっております。
良い施工をするために技術の高い職人の人件費を抑えたり、安い手間代を我慢しながら良い施工をするにも限度があります。
また、材料の仕入れ値の差額などはたかが知れている価格に過ぎません。
上記のように、価格の高い安いは企業の利益の差の場合もありますが、工事品質や工事原価の差である場合も多々あり得るということです。
施工品質と施工原価が全く同じであるならば価格の安いを方選択れば賢明であることになりますが、実は業者ごとに全く異なるゆえ故に
安い価格=賢い選択
という図式は全くあてはまりません。
塗装工事というお住まいのメンテナンスは単なる物品の購入とは異なり、保証期間も含めますと施工後10年近くはお住まいのメンテナンスを相談できるパートナーとして長いお付き合いになることにもなります。
ゆえに、価格に応じた工事を誠実に実行でき、施工後のメンテナンスに責任を持って対応出来る人(施工会社)を見抜くことが失敗しない業者選びということになると思います。
結論を申し上げますと、「良いものを出来る限り安く買う」という金銭に囚われた感覚ではなく、「価格に応じた仕事を誠実に遂行する心と技術力も持ち合わせる良き相談相手」を選択するという感覚が大切と言えると思います。
以上、甚だ僭越ではございますがご参考になりましたら幸いです。
見積について
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2社にお見積をお願いしたのですが、どちらが良いのか決めかねています。
施工エリア以外のものですが、できましたら教えてください。
今、外壁塗装を検討中で、A社、B社のどちらにしようか悩んでいます。
家は延床面積30坪程度で外壁はモルタルで、屋根はコロニアルです。
A社:80万円、B社:110万円
価格的にはA社にお願いしたいところなのですが…塗装工事は完成された製品を売っているわけではなく、どのような工事をするかは見積もり時点では決まっていないため、安い=お得、高い=ダメとはいえません。
まず、A社とB社の工事仕様(内容)を確認してください。
特に下地処理の有無に関して、どのような工程を行うかを確認してください。
何も明記されていない場合は、下地処理の有無についてお電話で確認してみるのも良いでしょう。この時点で下地処理の有無をうやむやに説明する業者はお断りしたほうが良いでしょう。
次に、どのようなランクの塗料※で仕上げるのかを屋根、外壁ともに確認してください。
仕様が異なっている場合は、どちらかの業者の仕様に合わせ再度お見積書を提出してもらってください。
(単に異なる材料にしたところで単価が少々変わる程度で、手間がかかるわけではありませんので遠慮しなくても大丈夫と思いますよ)※塗料のランク
アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素樹脂など
または、光触媒や遮熱塗料も含みます。A社、B社ともに1日平均何人の職人が工事に携わり、何日程度かかるのか確認してみてください。
要は工事に計何人の職人が携わるのかを確認してみてください。この時点で工事に関して何人の職人が携わるかわからないと言う業者はお断りしたほうが良いと言えます。
そして、その人数を工事価格で割り(工事価格÷施工人数を計算し)出た数字を比較し、この金額(一人当たりの材工金額)が安いほうが良心的といえます。
(ただし、上記の人数を各業者が正直に答えてくれることが前提です)以上、上記の段階を踏まえ各業者に確認する過程において、対応の誠実性などを比較し、信頼を置ける方にお願いしたほうが良いと思います。
繰り返しとなりますが、
安い場合でも施工品質の低い手抜き寸前の工事の場合もありますし、高い場合でも高い施工品質を前提とした適正価格の場合もあるからです。
もちろん、価格が安くて施工品質が高い工事が一番であるということは言うまでもなく、このような宣伝文句は多々目にすることは多いと思いますが、現実はまったく異なることもしばしばです。 -
我が家は塗り替え時期でしょうか?
我が家は、2階建の木造住宅で、建ててもうすぐ9年になります。
最近、近所で塗り替えを行っている業者の方が来て、外壁の細かいひび割れや屋根を指差し「塗り替えないとどんどんダメになってしまいますよ」と言われてしまいました。
良く耳にする訪問販売の手法なのかな、と思いつつも、正直不安でもあります。
外壁塗装をお願いする、しない、以前の問題ですが一度見に来て頂くとはできますでしょうか?
また、その場合費用はかかりますか?
承知いたしました。
見積金額云々と言う以前に、今、塗り替えないといけないのか否か、本当に塗り替え時期に来ているのかだけご確認させて頂きます。
尚、費用は頂きませんのでご安心ください。
※訪問販売の営業手法として小さなひび割れなどを指摘に「何もしないとお家がダメになってしまう」といって不安を煽り販売に誘導しようという手法が多いとのことです。
通りがかりの方に不安を煽られるようなことがある場合は、まず疑ってかかる事が賢明と言えます。
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参考見積は客引きの手段?
ある塗装会社は外壁塗装の塗り替え価格は30坪でコミコミ○○万円パックといったように、建物の面積に応じて価格を決定して、外壁塗装における参考見積や価格の目安などは「客引きの手段」といっているのですが…
本来、的確な塗装工事とは、作業性を確認し、建物の劣化状況に応じ、お施主様の希望に応じて材料を選定し、オーダーメード感覚で施工することが基本です。
それゆえ、現場確認の前に提示できる価格は、塗り替えの条件を設定した、参考見積や価格の目安とならざるを得ないのです。
誠意があり、丁寧な仕事を心がけようとする人ほど、実際の現況を確認しなければ価格を提示するようなことはしないはずです。これは、完成品でないものを扱っている、どの業界のどのような仕事でも同じことが言えるはずです。
坪数によるパック価格それ自体は悪いとは思いませんし、断定することはできませんが、参考見積や価格の目安を提示していることを「客引き」と表現している業者は、積算能力がなく、単に要領の良い、その場しのぎの仕事をするように思えてなりません。
なぜなら、坪数によるパック価格を提示している会社ほど価格の安さを売る価格訴求の業者であることがほとんどだからです。
実際、ほとんどの業者が見積作成はサービスで行っているので、現況を見て下地処理の必要性や材料の選定について何社かの見解を確認し、工事内容をご納得されたほうが後々後悔しないですむことと思います。
また、このようなパック業者さんに出くわした場合、1日あたり何人の職人が工事に携わり、何日間現場に投入するのか確認してみてください。工事の始まりから終わりまで、携わる職人の人数が他の業者さんと比較し極端に少ない場合には要注意と考えたほうが良いでしょう。
なぜなら、そのような場合、施工品質を第一と考えているのではなく、所詮価格に合わせた仕事が大前提となっているからです。
丁寧な仕事や施工品質とは、単に塗装工程が3回塗りということではなく、その建物に応じた下地処理をどのように行い、塗装工程をどのように行うかで決まってくるのです。
※最近では簡単に更新可能なブログの普及によって親方や社長自ら情報を発信できるようになりましたので、文章に人格が現れ、見る人から見れば社長の人間性を見抜くことも可能になってまいりました。
大凡、自社の強みを発信するのではなく、他社の悪口を発信しながら自社を正当化する代表者は人間性に問題がある方が多く、経営理念から始まり、経営方針や施工品質に現れてくるものです。
書かれている文章のそのものを鵜呑みにするのではなく、その文章を書く人物の人間性を見抜くことこそが賢明な業者選択と言えるでしょう。
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既に何社かお見積をお願いしていますが…
見積をお願いしたいと思いますが、一社では正直不安なので、既に何社かお見積をお願いしております。
御社にお願いできない場合もありますが見に来ていただけますか。承知いたしました。
何社かのお見積書や仕様書を比較検討することで、施工について理解が深まることと思いますので、
もちろん結構です。
見積ご提出後ご結論の催促は一切いたしませんのでご安心ください。
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外壁塗装一括見積サイトについて
ホームページを検索していましたら塗装工事の一括見積サイトの第三者機関なるホームページがありました。
一見するととても良心的とも思いましたが、よくよく考えてみますと収入もなしに会社経営をできるわけではありませんので施工業者からのバックがあるように思うのですが、実際のところはいかがなのでしょうか?仰る通り、紹介料と業者からの成功報酬によって会社を経営しております。
見積案件を数社に紹介することで各社から定額を入金するシステムになっている場合もありますし、多くは契約報酬として請負金額の10~15%を入金するシステムとなっております。
第三者機関というのはあくまでも自称第三者機関であって、参加企業に対し施工品質や経営品質を客観的に評価できるような尺度は持ち合わせてはおりません。
実際の現場まで足を運び施工品質を確認することもなく、業者に見積案件を紹介することで収入を得ている営利企業であることは事実です。
但しメリットとして、数社一括見積サイトに参加する企業は常に相見積を意識せざるを得ない環境ですし、比較検討され篩にかけられるので悪徳業者が入りずらい環境とも言え、悪徳業者に騙されるリスクはかなり回避されることと思います。
デメリットとしては、参加業者は、直接お問い合わせ下さったお施主様と全く同じ施工品質の工事を提供しようと思えば、通常の提示価格に10~15%の経費を上乗せしなければならない状況にあるため、必ずしも高い施工品質を安い価格で購入していることになっているとは限りません。
以下は大阪の親友である、大阪の永建工業の永浜さんに依頼を受け書いた記事です。
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どの業界でも全く同じ構図が成り立つように外壁リフォーム業界でも大きく分けると次のような会社に分ける事が出来ます。
・品質を追求し、材料や工程を吟味し、自身の携わった仕事に誇りを持ち、自社が存続できる適正価格を慎重に算出し、お施主様との信頼関係を構築することで自社の安定を模索しようとする会社
・お施主様との一対一の信頼関係を構築することよりも、経営効率を優先し、お客様と業者の仲介をすることで、一定のマージンを取ることを目的として直接施工には携わらない会社
外装リフォーム業界では前者は職人気質の親方を中心とした技術集団が多く、後者は施工を分離し、集客に特化したリフォーム会社が多いのが特徴です。
【過去の動向】
十数年前、この業界では、大手外装リフォーム会社が訪問販売という手法を武器に情報弱者である一般の方から品質には伴わない高額受注で規模を大きく拡大しておりました。
ここに所属する営業マンはモノを売る技術は長けているものの、職人経験などはなく、外装リフォームに関しては机上の知識しかなかったと言っても過言ではないでしょう。
彼らは歩合制の給料体系をとることで営業マンの競争心や金銭欲を煽り会社の規模は拡大してきたものの、利益追求するあまり、高額受注物件を安価な施工費で下請けに依頼するようになってまいりました。
このことによって、法外な価格による手抜き工事が乱立し、被害者と呼ばれるお施主様が増えたことはこの業界の恥ずべき事実です。
もちろんこのように利益追求のあまり、手抜き施工が横行してしまう背景にはその業界自体にも要因があったといえます。
●お施主様目線と言うよりも業者目線の施工が行われてきたこと
●材料の種類や施工工程などわかりやすい言葉で情報発信がなされないため一般のお施主様にとって未知の世界であった事
●価格の根拠が全くの不透明であること等々
【施工会社による情報発信】
そんな中、心ある施工業者は当時まだ普及段階であったホームページを活用し業界の下請け構造に甘んじず、自立を目指し、外装リフォームを一般の方にとってわかりやすいものとしようと、価格、材料の種類、適正な工事のやり方を公開することを努めて参りました。
価格などを広く公開することによって元請会社から切られるリスクは伴いますが、自分のいる業界をより良くし、自社の職人とお施主様と直接繋がることで魅力ある仕事をするためには避けては通れない道でした。
ホームページを持つことは費用がかからないこともあり、会社の規模に関わらず誰でも持つ事が出来ること、現場の写真などは実際にその現場に携わっている職人しか取れないことなどから、実際に職人がクローズアップされることで不器用ながらも自身で制作したウェブサイトに直接連絡が来るようになり従来は下請けとなっていた施工店がお施主様と直接やりとりできることが出来るようになり活気を帯びて参りました。
と同時に、一般の方が材料や工事工程、価格相場を専門家と同じような知識を得る事が出来るようにもなり、情報弱者が少なくなるにつれて、法外な価格を支払い手抜き同然の施工被害が少なくなり、目先の利益に終始した訪問販売の外装リフォーム店はクレームや新規受注が計画通りいかなくなり徐々に姿を消すようになったのです。
【一括見積サイトの台頭】
さて、ホームページの情報発信も黎明期を過ぎ成熟してきますと塗装業者のホームページも増え、情報発信だけでなくWEBサイトの見え方や検索エンジンに検索されやすい情報発信の仕方に工夫が必要となってお参ります。情報が氾濫していく中では、単に情報が役に立つというだけでなく一般の方にとって整頓され、検索されやすいところに情報がないとホームページ自体が見られなくなってくるためです。
一般のお客様にとっては多くの情報が得られるようになった半面、情報の取捨選択が重要となってきたのです。
「何が正しくて、何が間違っているのか…」
さて、混沌とした情報の海に目を付けたのが、10数年前と同様、集客力を武器に施工者とお客様の間に入ることで中間マージンで利益を得ようとするIT企業となります。
もちろん彼らは職人の経験がある訳ではなく、施工品質や材料の知識も机上の知識しかありません。
10年前は訪問販売、今はウェブでの優良業者紹介窓口となって中間マージンを得ようすだけで、施工者とお客様の間に入って余分な経費が発生する構図は全く同じとなります。
彼らのお施主様に対するキーワードは
●悪徳業者から守ります。
●私たちは第3者機関です。
●優良業者を紹介します。
しかし、実態はホームページ上で施工業者に対しては
彼らは施工業者には「あなた様の会社を優良企業としてお客様を紹介します」といい無料登録制度を行います。
登録基準は
ホームページがある事、
ホームページに施工実績があること
大きなクレームがないこと
提出書類は会社の登記簿謄本、決算書など
上記の内容からは劣悪な業者を弾くことはできても優良会社を抜擢するにほど遠い内容となっております。
彼らは、紹介した業者から一定額の紹介料を得る
ことと、契約になった業者から6~20%のマージンを取る事で利益を得ます。一般のお客様が問い合わせて5社紹介すれば5社からの一定額の紹介料、契約なった時点で契約業者から6~20%のマージンが入り、お客様に紹介するだけで一定の収入があるシステムとなっております。彼らにとっては第3者機関として優良業者を紹介しますとなっておりますが、業者より契約手数料をもらっているのだとはどのページにも明記されていません。
登録されている施工業者が彼らのサイトから紹介され、同じ施工品質を行うならば通常の見積価格に6~20%のバックマージンを上乗せせざるを得ないシステムとなっています。
さて、ここで重要となってくるのはたとえ6~20%のマージンが発生してもそのウェブサイトの運営会社が貴方様のリフォーム工事の施工品質をマージンに相応しい管理をすることが出来るかどうかとなります。運営会社は施工に関しては机上の知識、しかもお施主様の現場を一度も見に来ることはありません。
答えは明確です…出来るはずもありません。
10数年前、訪問販売という集客力を武器に、お施主様と施工者の間に入って中間マージンを搾取した大手外装リフォーム会社が相応の施工品質を届ける事が出来ないばかりか中間マージンを取ることに終始し、終には倒産しなくなってしまったことと同じように、形を変えて現れたウェブ上の業者紹介一括見積サイトが同じ道を歩むことは火を見るよりも明らかです。
【結論】
確かに一般のお施主様が優良業者を見抜くことは相当の労力がかかることに違いありません。
直接数社と連絡を取り、最終的には1社を選ばないことになりますのでその他の会社を断ることは面倒なことも理解できます。
しかし、例えば私たちが何かしら大切なパートナーを選ぶ場合、数人抜擢し「あなたたちで競い合いなさい、私の目に適えばあなたを選びます。お断りする場合は第3者がお断りしますので…」と言われた場合、果たして、その第3者にバックマージンを支払いながら、その言葉に意気に感じ全力の提案と最大限の努力が可能となるのでしょうか?
一括見積ウェブサイトは上記の内容を行っているのです。
明確に申し上げますと、所詮一番重要な部分を全く知らない第3者にゆだねたところで中間マージンを搾取されるだけで、単にお施主様が得したと思わせることに終始しているだけであって実質的には何の得にもなっていないことは明言させて頂きます。
結局のところ、一つ一つの会社の理念や施工実績、ホームページなどの情報発信のコンテンツから社長の人格を見抜き、面倒ではありますが1社1社丁寧に対応してこそお施主様の気持ちが伝わり意気に感じた業者が相応の提案を行い、お施主様事態がその業者を見抜いてこそ、より良い施工品質と長期に渡って良好な人間関係の中で住まいを守る事が出来るに違いありません。
材料について
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ピカピカではなく、艶消しのマットな風合いはできますか?
外壁を塗り替えると「塗り替えました!」みたいにピカピカになっているお家が多いですが、我が家は艶のないマットな仕上がりにしたいと思っております。
そのことをとある業者さんに話しましたら普通の艶のある塗料でも3分艶まで落とすことが出来るということを聞きました。
但し、それ以上艶をとしてしまうと耐久性も落ちてしまうので耐久性を重視しる場合、あまりお薦めはできませんと言われてしまいました。
耐久性維持したまま艶消しのマットな風合いに仕上がる塗料はないのでしょうか?
あります。
シリコン樹脂塗料と同等の耐久性ならば、ナノコンポジットW
それ以上の耐久性をお望みなら光触媒のハイドロテクト
また、ガイナという断熱機能や防音機能に優れた塗料があります。
10年に1回の定期的な塗り替えを計画し、コストを抑えたいのであればナノコンポジットW、
少々価格は高くても機能性重視であれば光触媒のハイドロテクト、断熱ガイナがお勧めです。
最終的なご判断は価格をご覧頂きご検討頂ければと思います。
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夏になると2階の部屋が、非常に暑いですが・・・
我が家は2階の部屋勾配天井になっており、夏になるとが非常に暑く、そのためエアコンの効きも良くありません。
最近インターネットで調べていたら、遮熱塗料というものがあると知りましたが、どのような塗料なのでしょうか?このご質問は大変多かったのでコンテンツにまとめさせて頂きました。
以下は、安田塗装でお薦めしている遮熱塗料のサーモアイ(日本ペイント)です。
但し、正直に申し上げますと遮熱塗料は冬も熱を反射してしまうので、冬の暖房効率は悪くなります。
少々材料費が高くなってしまいますが、夏は熱を反射し、冬は内部の熱を外に逃がしにくく、年間を通し冷暖房効率を向上させる断熱塗料が最もお薦めと言えます。
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遮熱塗料と断熱塗料の違いは?
遮熱塗料と断熱塗料の違いはなんですか?
遮熱塗料は塗料成分の特殊顔料が熱を反射し温度を下げるのに対し、
断熱塗装は塗料成分の特殊セラミックが、熱を伝わりにくくすることや熱を放射することで温度を下げます。
上記のことから次のような違いがあります。
●遮熱塗料の遮熱効果が顔料に依存していますので効果は色によって大きく異なる。
(白→遮熱効果大 黒→遮熱効果小)●断熱塗料が冬にも保温効果があるのに対し、遮熱塗料は保温効果はなく、冬も熱を反射してしまう
●遮熱塗料は一般塗料と工程数が同じである場合が多く、材料費の差額程度の費用ですみますが、断熱塗料の場合は工程数が増えることが多く、材料費と施工費が高くなります。
以上、遮熱塗料に関するQ&Aはこちらにも掲載しておりますのでご参考頂ければ幸いです。
2015年現在、安田塗装では断熱塗料のガイナをお勧めしております。
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塗料の希釈率に幅があるのはどうしてですか?
塗料の希釈率に幅があるのはどうしてですか?
例・・・・5~10%など
既存塗膜の状態や、価格と関係があるのでしょうか?
どうぞ宜しくおねがいします。すべての液体が持っているように、塗料にも「粘度」というものがあります。
この「粘度」は、例えば、冬のように温度の低い時は「粘度が大きく」、夏のように温度の高い時は「粘度が小さい」といったように「同じ塗料」でも温度等によって上下します。塗装するためには、作業性の観点から、ある一定の粘度にする必要性があり、この「粘度」を調整するために希釈材があります。
ゆえに、冬のように温度の低い時は、相対的に温度の高い夏よりも希釈材の「希釈率」を大きくし、塗装しやすくするといったように、外部の温度の高低により「希釈率」に幅がでてきます。
以上のように「希釈率」は、大きくは「季節の違いによる作業性」に関係してくるものであって、既存塗膜の状態と価格に関しては全くと言って良い程関係はありません。
※既定の希釈率以上に塗料をうすめてしまうと膜厚が薄く耐久性がない塗膜となってしまうので要注意です。
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セルフクリーニング効果って?
最近の塗料は外壁に汚れが付いても時間が経つと自然と汚れが消えてしまう「セルフクリーニング効果」があると聞きましたが、本当にそのような塗料があるのでしょうか?
もし、あれば教えて下さい。
外壁塗装におけるセルフクリーニング効果をうたいはじめたのは20年ほど前に開発された光触媒のTOTOハイドロテクトカラーコートです。
もともと、塗料は水を弾く『撥水性』という機能を強化することで開発されてきましたが、それでは経年によってどうしても汚れが蓄積されてしまうので、近年『撥水』とは全く逆の『親水性』という機能が注目されました。
この『親水性』とは、雨が外壁に馴染むことで外壁についた汚れを洗い流すという機能です。
しかし、開発段階では『撥水性』の塗料よりは汚れが蓄積されないものの『セルフクリーニング効果』と言えるほどの機能はありませんでした。
ハイドロテクトカラーコートは、成分の酸化チタンが光に当たることで外壁についた有機物の汚れを分解し親水塗膜が雨に当たることで分解された汚れを洗い流すことで、他の親水塗膜とうたわれた塗料と比較し、明らかにきれいな状態を長く保ちうことが出来ることが証明でき、『セルフクリーニング効果』として広く知られることとなりました。
現在では、光に頼らずセルフクリーニング効果を発揮する塗料もあり、各社開発競争がなされています。
では、代表的な製品をピックアップさせて頂きます。
クリスタコート(日本ペイント)
ハナコレクション500コート(日本ペイント)
ナノコンポジットW(水谷ペイント)
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ガイナは内装でも使用できるのですか?
ガイナは外装のみならず、内装でクロスの上からも塗れると聞いたのですが本当でしょうか?
また、内装に塗った場合も断熱などの効果はあるのでしょうか?ガイナは内装でも使用できます。
断熱以外にも防音、消臭、空気室改善等、外部で使用する以上に多くに機能を発揮致します。
断熱に関しましては、外装と併用することや、窓から入ってくる熱量の対策を行うことで冷暖房効率を上昇させることが可能になります。その他ガイナの詳細に関しましては、下記のサイトをご参照くだされば幸いです。
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光触媒塗料は日陰でも効果がありますか?
光触媒のハイドロテクトカラーコートは太陽光に当たることで汚れを分解し綺麗な状態を保つということですが、太陽光に当たらない北側や隣との間の壁に効果はあるのでしょうか?
北面や隣地面であっても、1m程度の間があれば光触媒するのに十分な紫外線量がありますので防汚機能はあります。
但し、1m以内の場合は残念ながら十分な機能を発揮することはできません。
こういう場合は、他の塗料と組み合わせることで、例えば、建物正面は光触媒のハイドロテクトで仕上げ、隣地面や北面はナノコンポジットなど仕上げることで費用対効果の高い仕上げとする事が出来ます。
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ガイナは汚れやすい?
インターネットで様々な情報を調べてみるとガイナは汚れやすいのが欠点ということですが本当ですか?
ガイナは光触媒塗料ほどの防汚機能はありませんが汚れやすい塗料ではありません。
一見するとマット調(艶消し)の仕上げなのでそのように誤解されやすいのかもしれませんが、帯電性0.0で汚濁物質が付着せず、塗料成分に酸化チタンが含まれているのでTOTOハイドロテクトほどではないものの光触媒効果もあり、どちらかと言えば汚れにくい塗料です。
この汚れが付かない機能があるからこそ、臭いのもとも付着することなく内部に塗ると消臭機能さえあるのです。
現在では開発当初とは異なり、あらゆる機関での実験や数多くの実績からその効果が証明されていることもあり、省エネ塗料シェアが1番※となっておりますので、ガイナの競合メーカーや競合メーカーの材料をメインに使用している業者はガイナの欠点を挙げ、いかに自社の製品が優れているかを表記する傾向が強いようです。
※2013年省エネ塗料シェア(コーティングメディア)より
1、ガイナ16% 2、日本ペイント14% 3、エスケー化研12% 4、日本特殊塗料12% 5、アステック9%
インターネット上ではこのような塗料の情報に限らず全ての分野において全く正反対の情報が流れており、信憑性の高いものから何ら根拠のないデマ情報さえ流れているのが現状です。
今一度流れている情報を鵜呑みにするのではなく、情報の信頼性において再度検証してみてはいかがでしょうか
往々にして優れているがゆえに悪口を書かれるということはよくある事です。
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遮熱塗料や断熱塗料の効果は耐久性と同等に続きますか?
遮熱塗料や断熱塗料の効果は経年と共に弱くなり、10年も継続しないということを聴きましたが如何でしょうか?
仰る通り、遮熱機能を顔料に依存している高反射率塗料と呼ばれる塗料は顔料(色)よって熱を反射いたしますので表面が汚れることで遮熱効果は弱くなり、遮熱顔料の劣化によっても遮熱効果は徐々に弱くなってしまうので、特に濃色の遮熱塗料はその塗料の耐用年数程遮熱効果は持続できないのが正直なところです。
しかし、遮熱機能を顔料ではなく主成分のセラミックに依存している塗料の遮熱効果は汚れに左右されずセラミックビーズ自体が耐久性が高いので耐久性と同様10年以上遮熱効果が持続されることが証明されています。
上記のことから、遮熱効果を期待するのであればセラミックビーズを主成分としたガイナやアドグリーンがお勧めと言えます。
工法について
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ある業者に、屋根塗装は一日で終了すると言われましたが・・・
屋根塗装について教えてください。
見積もりを依頼した業者によると足場を組まないので工期は一日で終了すると言うのですが、そんなに早く終わるものなのでしょうか?建坪は20坪ほどです。結論から申し上げますと、工期1日では適正なる塗装工程は不可能となります。
多くの塗装工程には下塗り1回+上塗り2回の工程がありますが、ただ単に塗り重ねれば良い訳ではなく、塗料が素材に塗布され、乾燥し塗膜となってはじめて次の工程に進むことが出来ます。
ゆえに、全ての塗料の塗装工程には各工程間に所定の「塗り重ね乾燥時間」が存在し、例えば気温23℃~30℃における溶剤系の屋根用塗料の塗り重ね乾燥時間は下記のようになります。下地調整(高圧洗浄を行う場合)~下塗り——–1日
下塗り~中塗り—————————–3時間
中塗り~上塗り—————————–2~3時間
上塗り~縁切り—————————–2~3時間上記のことから、たとえ下地処理の段階で高圧洗浄を行わず、ワイヤーブラシケレン等の代替工程を行ったとしても、気温23℃から30℃の環境において7~9時間の乾燥時間が必要となり、施工面積や仮設足場設置の有無に関わらず、1日で適正な塗装工程を行うことは不可能と言えます。
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屋根の塗り替えは屋根のためには良くないものですか?
築10年を過ぎましたので外壁の塗り替えを考えています。
よく外壁の塗り替えと一緒に屋根の塗り替えもと言われますが、町内の屋根屋さんにお聞きすると屋根の塗り替えは屋根のためにはあまりいいものではないとの事、外壁だけにしておいたほうがいいのか迷っています。
教えてください。結論から申し上げますと、今回「外壁塗装によって外観が綺麗になるので、折角なので屋根も綺麗にしたい」という美観的な視点を重視するのであれば、屋根塗装を行った方が良いと思います。
それは、外壁塗装の際に設置される仮設足場によって屋根塗装を行う際の作業環境が整い、屋根塗装のみを行う場合と比較し価格的にも安く施工することが可能と言えるからです。
一方、美観的な視点は重視せず、機能を重視し、「屋根は雨漏りしなければ良い」ということであれば、次の外壁塗装の際(20年目程度)に屋根材自体を葺き替えれば良いと考えられますので今回は塗り替えしなくても宜しいのではないかと思います。
推測となりますが、屋根屋さんの言っている「屋根の塗り替えは屋根のためにはあまり良いものではない」との内容は的確な塗装工程を行わないことによる不具合などについて言っているのではないかと思います。
例えば、屋根塗装の最終工程である「縁切り」を行わないことによる毛細管現象の発生により、雨漏りしてしまったという例もあるからです。屋根塗装の工程や「縁切り」については「屋根塗装(コロニアル編)」のコンテンツをご参照下さい。
※屋根塗装を的確に行わないことで屋根塗装の結果、雨漏りした事例がいくつもあったようです。
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リシン吹付けの外壁は、通気性と防水性のどちらが優先?
リシン吹き付けの下地の外壁は、吹きつけ塗装が適しているのでしょうか?外壁も通気性が必要と何かで耳に致しました。
塗り替えには、ローラー塗りでと思っているのですが、通気性・防水性、どちらを優先したらよいのでしょうか?まず、結論から申し上げますと、住宅の塗り替え用に開発されていますほとんどの塗料の塗装方法は「吹き付け」でも「ローラー」でも可能となっておりますので、塗装方法に関しまして「吹き付け」が適しているということはありません。
どちらかといえ外壁の「塗り替え」の場合は近隣への飛散防止や養生など作業環境の視点から「ローラー」による塗装方法が適していると言えるでしょう。
(通気性(透湿性)の機能は「吹付け」や「ローラー」などの「塗り方」によって生じるものではなく、材料の種類によってその機能のある材料、ない材料があるからです。)
次に通気性と防水性の優先度についてですが、どちらを優先というよりも、防水性と通気性(厳密には透湿性)の両方の機能を持ったバランスのよい塗料を選定されるのがよろしいと思います。
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屋根の縁切りをした場合しない場合の違いは?
私はこの2年間(塗替えを考え出してから)我が家の周辺で塗り替えをした家を注意して見てきましたが、コロニアルの屋根の縁切りをきちんと行った家は無かったように思えます。長い年月の間には、縁切りをした屋根とそうでない屋根とではかなり違いが出るのですか?また、作業的に根気が要りそうですが短時間で出来るのでしょうか?
まずは、縁切りを行わなかった場合、
雨水などの抜け道を塞いでしまうことになることや、毛細管現象によって水を内部に逆流させてしまうことがあり、雨漏りや屋根の下地材の腐食を招く場合があります。尚、経年によって屋根材に「そり」ができ、屋根材の重なり部分に「縁切り」をしなくても十分な隙間がある場合は、「縁切り」を行わないでも大丈夫です。
次に、「縁切り」の作業時間は、もちろん面積により大きく左右されますが、70平方メール(延べ床30坪程度の総2階の建物と仮定し)程度の場合、2人で3~4時間程度の作業時間となります。
※塗り替え直後縁切りを行ったとしても新しい塗膜の場合くっついてしまうことが多いので、現在ではタスペーサーと言って専用の部材を使っております。
詳細は下記をご参照くだされば幸いです。
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サイディングのシーリング材は新しく変えたほうが良いのでしょうか?
築6年で外壁の塗装をしようかと思っていて、こちらのHPにたどり着きました。うちは1階がサイディングで2階がモルタルなのですが、サイディングの場合はモルタルよりも値段が高くなるのでしょうか?また、サイディングにはシーリング材が使われているようですが、塗装するときは必ず新しいものに変えたほうが良いのでしょうか?
というのは、うちと同じ年に建てられたお隣さんが去年塗装していたのですが、シーリング材を変えていなかったようでした。
築年数があまり経っていないので大丈夫ということなのでしょうか?
まず、下地がモルタル面とサイディング面の価格について、
同じ工法(塗り方)で同じ材料を使用する場合は同じ価格(単価)となります。
下地がサイデイングの場合、モルタル面で一般的に使用する「シーラー」や「微弾性フィラー」等ではなく、相対的に密着力が強く、サイディング目地のブリードを抑制する機能のあるエポキシ系の専用下塗り材を使用する場合は材料の価格に応じ施工価格(平米単価)も高くなってまいります。次にサイディング面に使用されているシーリング材についてですが、先に結論を申し上げますと、必ずしも新しいものに変える必要はありません。
サイディング面のシーリング処理に関しましては、以下の2種類があります。
●既存のシーリング材を撤去し新しいものに打ち替える「打ち替え工法」
●既存のシーリング材は残しその上から新しいシーリング「増し打ち工法」一般的には、以上の2つの工法は以下のように「現況」によって選択されます。
■比較的新しく弾力性の残っているシーリング部分や、「増し打ち」を行ってもシーリングの厚みがとれる場合には、既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を打つ「増し打ち工法」
■劣化が進み弾力性が残っていない場合や、増し打ちによって厚みがとれない場合は、既存のシーリング材を撤去し新しいシーリング材に打ち替える「打ち替え工法」
尚、シーリング材の「厚み」が取れるか否かによって工法が別れるのは、シーリング材は「厚み」が取れてはじめて、その機能(耐久性)を発揮できるためです。
以上のように単に築年数で判断するのではなく、現場の状況によって処理工法が異なってまいります。
※当社では築10年以上たっている場合には全面打ち替えをお勧めさせて頂いております。
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下塗りの微弾性フィーラーの薄塗りと厚塗り違いは?
そろそろ塗替えを考えている主婦です。12月に入ってから塗替えをしている家を2件ほど見かけましたが、冬に塗装しても大丈夫なのでしょうか?塗装に最適な時期はいつ頃なのですか? それと、下塗りで微弾性フィーラーの薄塗りと厚塗りがありますが、どこで分かれるんでしょうか?また厚塗りにした場合、既存のテクスチャーがどうであれ塗替え後は波状仕上げになるのですか?
まず、塗装時期のお話をさせていただきますね。
塗料は対象物に塗られ乾燥し塗膜となってはじめて機能を発揮するようになるのですが、乾燥する過程において「気温5℃以上、湿度85%以下」と言う条件が必要になります。
ゆえに冬であっても気温が5℃以上あれば何ら問題はありません。次に最適な時期に関して消去法的にお話させていただきますね。
冬ですと気温5℃以下の可能性もありますのでもちろん最適とは言えないでしょう。
また、真夏のような気温の高い時期は塗料の乾燥が早すぎて仕上りに影響が出る可能性があります。
そして、梅雨時期になりますと、雨の日が多く工期が延びてしまう可能性が大きいというデメリットが生じます。ゆえに上記の時期を除いて、季節的には春と秋が塗装時の最適な時期と言える事になります。
最後に「薄塗りと厚塗り」の違いに関しては、使用するローラーの種類により区別されます。
「薄塗り」は「ウールローラー」を使用し、「厚塗り」には「砂骨ローラー(多気孔ローラー)」というものを使用します。
ゆえに「薄塗り」は「ウールローラー仕上」と表現され「厚塗り」は「砂骨ローラー仕上」というように表現されたりもします。上記のように、厚塗りは砂骨ローラーを使用する事から既存のテクスチャ-に関わらず、基本的には「波形模様」となります。但し凹凸の細かい「リシン」等のようなテクスチャーと比較し、凹凸の大きい「スタッコ」等のようなテクスチャーの場合、既存のテクスチャーは若干残る事になります。
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厚塗りと薄塗りは、クラックの程度で決めるんですか?
塗装屋さんが厚塗りにするか薄塗りにするかはクラックの程度(大きさとか)で決めるんですか?
我が家はスタッコなのですが若干残った場合おかしいものなのでしょうか・・・。
薄塗りか厚塗りかの選択はクラックの大きさという部分もありますが、どちらかというと量(全体の壁に対するクラックの割合)で決定致します。
また、既存テクスチャーが残った場合、おかしいかどうかの判断は主観的な問題になりますので、判断する場合にはスタッコのサンプル版に実際厚塗りを行い判断するのが宜しいかと思います。
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打破しコンクリートの風合いを生かす塗装
我が家は鉄筋コンクリート造で、外壁は打放しコンクリートです。新築時はとても綺麗だったのですが、現在は黒いシミなどもでき綺麗にしたいと思っています。
但し、色付きの塗料でべたっと塗られてしまうのは避けたいと思っております。
打放しコンクリートの模様(風合い)を生かしながら新築時のようにできる塗装法というものはあるのでしょうか?
あります。
当社ではフッ素以上の耐久性のある透明の無機塗料を使用しておりますが、下地処理の段階でスポンジにファンデーションとなる塗料を使用しシミを隠していきます。
詳細は下記の現場日誌をご参照くだされば幸いです。
色彩について
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現場でも調色できますか?
クリーム色か もう少しオレンジ色がかった色を探していますがA22-70Hなのか 22-70Lでは明るすぎるのか迷っています。工場で調合するのでそのものずばりの色しか出来ないといわれました。また現場でも調色出来ないといわれ困っています。ほんとにそんなものなのでしょうか。私としてはちょうど中間ぐらいがいいのかなと思っていますが意見を伺いたいです。
結論を申し上げますと、調色できます。
一部の塗料の一部の色は除き、ほとんどの塗料のほとんどの色は無彩色の「白」「黒」、有彩色の「赤」「青」「黄」があれば調色できますので、日本塗装工業会の色見本にある色しか調色できないということはあり得ません。
※微妙な色を選択される場合、現場で調色を行い、その場で色見本を作成し、それをメーカーに送付し調色し納品てもらうこともあります。
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安田塗装さんの色見本帳はどこの見本帳ですか?
外壁と屋根の塗り替えを考えていますが、なかなか気に入る色がありません。
外壁はパステルオレンジを希望していますが、塗装会社から預かった日本塗料工業会の2003年B版塗料用標準色見本帳(ポケット版)の中にはないのです。微妙に違うのです。
安田さんのホームページを見ていて気がついたのですが、色見本帳がところどころに出て来ますね?あれはどこの見本帳ですか?ぜひ教えて下さい。すごくきれいな、微妙な違いで全色載っていそうです。基本的に塗料メーカーの出している塗料メーカーで使用しておりますが、それ以外にも下記の色見本帳を使用する場合もあります。
■ファローアンドボール
■ベンジャミンムーア・カラープレビュー
■シャーウィン・ウィリアムズ1268色ファンデッキ
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色見本帳だけで色を決めるのは不安です。
初めての塗り替えで、今回思いきって色を変えたいと思っております。
しかし、正直どんな色にして良いか迷ってしまいますし、小さな色見本帳だけでは、その色を外壁全体に塗った場合にどのように見えるかがになるかがとても不安です。安田塗装では色見本帳や色見本いただけで色彩決定を強いることは致しません。
色見本帳はあくまでも好みの色系統を決定する際のご参考までとして頂き、色見本帳から数色ピックアップして頂きます。この際、あまりに異なる糸系統だったり、あまり多くの色を選んでしまうと返って迷ってしまいますので、3~4色程度までは絞り込んで頂きます。
そして、その色を、これから塗装する壁に試験塗装して、色見本帳で見る色と実際にその色を外壁に塗装した場合に見える色の違いを確認して頂きます。
きっと、色見本帳で選んだ色が外壁に塗られると思った以上に明るく鮮やかに見えることと思います。
また、日向やに日陰により全く異なって見えることや、1日にのなかでも、朝方や夕方によって同じ色でも異なって見えるということを実感としてご理解して頂き、その上で、試験塗装の数色の色の中からこれから塗装する色を決定して頂きます。
これでもご不安な場合もあることと思いますので、その際は、中塗り(上塗り1回目)の時点で全面的に塗装を行った後、正面の養生メッシュシートを取り外し、仕上がった場合の色をご覧いただきます。
この時点で、「もう少し明るめに」や「もう少し鮮やかに」、または、「もう少し落ち着いた雰囲気に」等のご要望をお聞かせ頂き、更に色を調整し上塗り(上塗り2回目)を行います。
以上のように、お施主様の了解が得られないまま上塗りを進行させ、、仕上がったら「こんなはずではなかったのに」等といった後悔するようなことはなりませんので、どうぞご安心下さいますようお願い致します。
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外壁の1階部分と2階部分の色分けをしたいと思っているのですが・・・
外壁の1階部分と2階部分を色分けししたいと思っていますが、どのような組み合わせが良いのか迷っています。安田さんに的確なアドバイスをお願いしたいのですか・・・
「この色を外壁に塗ったらどのような感じに見えますか」や「この色を塗ったら派手すぎないでしょうか」など色見本帳のある色を外壁に塗ったらどのように見えますかといったご質問には、今までの経験から、比較的に的を得たお答えはできますが、配色の的確な組み合わせをずばりアドバイスするようなことは、恐れ入りますが、私個人の力を超えてしまっています。
正直申し上げますと、私はそれほど色のセンスが良いわけではありません。
但し、メーカーのカラーデザインセンターのデザイナーの方々の橋渡しとして動くことはできます。
例えばお家のお写真をデザイナーの方に見て頂き、数色の組み合わせをアドバイスいただき、それを外壁に試験塗装することでお施主様の好みを絞り込む作業は的確に進めることが出来ます。
以上、私個人で力の及ばない分野に関しては、けして背伸びしてわかったようなふりをしたり、お手上げですと投げ出したりせず、その分野に長けているる方々との連携によりお力になれるよう努力させて頂きます。
施工について
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塗り替え最適な季節は何月ですか?
塗り替えに最適に季節は春か秋と聞きますが、実際は夏や冬でも塗装している現場を見かけます。
実際は何月位が良いのでしょうか?
塗料のカタログには必ずと言っていい程、施工上に注意事項として、下記のような項目きが書かれております。
●気温が5℃以下、湿度が85%以上の場合、塗膜の乾燥過程で種々の欠陥を生じる場合がありますので塗装を避けて下さい。
●降雨、降雪のおそれのある場合は塗装を避けて下さい。
東京では降雪の多い北国と異なり、上記の事項を注意しさえすれば、1年中施工できると言えます。
但し、1月、2月のように平均気温の低い、5℃以下の月では晴れていても塗装しない方が良い日がありますし、梅雨時期や9月などは降水量も多く、晴れていれば2週間程度で完了予定の工期が、1ヶ月以上かかってしまう場合もあります。
また、真夏のような日は塗装時における養生メッシュシートや窓がビニール養生されることに非常に圧迫感を感じられる方も多いことでしょう。
上記のことから、塗装の最適な季節が、温かく、降水量も落ち着いた春か秋といわれるゆえんとなります。
では、上記内容を削除法にて、塗装に最適な月を割り出してみますと、
●1月、2月は気温が低く晴れていても塗装できない日があり工期が延びてしまう可能性が高い。
●6月、7月、9月、10月は雨の日が多く、塗装できない日があり、工期が延びてしまう可能性が高い。
●8月は暑く塗り替え時の養生や足場の養生シートにより圧迫感や不快感を感じやすい。
上記のことから、
3月、4月、5月、11月、12月が塗り替えに最適な時期と言うことが出来ます。
但し、繰り返しとなってしまいますが、他の月が、予定よりも工期が延びてしまう可能が高かったり、施工中圧迫感を感じてしまう可能性が高いということで、塗装できない月と言う訳ではありません。
余談となってしまいますが、 春や秋は工事が集中してしまいがちになりますので、どうしてもと言われる方は、早めに予約を入れてもらったりすることや、工期が長くなることなどを理解することで梅雨時期でも良いと思われる方は、他の部分(価格や塗装仕様等)でサービスしてもらうことも賢い依頼法と言えるかもしれません。
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夫婦共働きで土日しか在宅ではないのですが・・・
我が家は夫婦共働きのため土日しか家におりません。
お茶を出すこともできませんし、トイレもお貸しすることはできませんが大丈夫でしょうか?
また、塗って頂く色もイメージと違っていたらと思うと正直不安ですが、仕事を休まなければならないでしょうか?
お茶やお手洗いのお気遣い誠にありがとうございます。心より御礼申し上げます。
お手洗いは近所の公園のトイレですませますし、お茶の件は全く気何なさらいで下さいませ。
このようなことで施工品質に影響が出ることは一切ございませんので、どうかご安心くださいますようお願い致します。
また、外壁の色の件でございますが、お仕事を休んで頂く必要などは一切ございません。
私どもが、お施主様のご在宅である土曜日、もしくは日曜日に試験塗装し、微調整なども行わせていただきます。
そして、「この色でOKです!」とのご了承が得られない限り、勝手に全部塗って「完了しました」等ということはありませんのでどうかご安心くださいますようお願い致します。
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工事中の洗濯物について
工事期間は2週間前後ということですが、この期間全く外で洗濯物を干す事が出来ないのでしょうか?
高圧洗浄時とベランダ付近の塗装時、ベランダ防水を行う際は干す事が出来ませんが、最初にベランダ付近の塗装から仕上げるように致しますので、4~5日干せない日がありますが、それ以外は工事中であっても干すことが可能です。
安田塗装について
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契約時や着工時に費用は掛かりますか?
安田塗装さんの工事代金の支払い条件について教えて下さい。
当社は契約金や着手金は一切発生いたしません。
工事完了後1週間以内に全額銀行振り込みとさせて頂いております。
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分割払いも可能でしょうか?
安田塗装さんは分割払いも可能でしょうか?
当社は信販会社とも提携していますので分割払いにも対応させて頂いております。
但し、信販会社の審査がありますことをご理解くださいませ。 -
安田塗装さんの事務所でお打合せさせて頂くことは可能ですか?
ホームページから良い印象を受けてはいるのですが、正直実際の事務所を拝見させて頂きたいと思っております。失礼かもしれませんが事務所へお伺いさせて頂くことは可能でしょうか?
もちろん結構です。
確かにホームページだけで営業し実体のない会社もあるので不安な気持ちは良くわかります。
どうぞご都合のよろしいときにいらしていただければ幸いです。
1階の倉庫には御見積でご提案させて頂いている塗料もありますし、2階の事務所には塗料の実験機や各種カタログ、色見本等も揃っております。
塗装に当たってご不安な点や不明な点などありましたらその場で明確にお応えさせて頂きます。
また、お図面と外観のお写真があればその場で概算費用を算出させて頂きます。
もとよりしつこいセールスは致しませんのでご安心くだされば幸いです。
心よりお待ちしております。