202003/17
202003/12
思い出の蘇生Ⅳ
あく洗い完成
あく洗いの完成です。
経年劣化による傷みまでは再生できませんが、あくとカビはほぼ100%除去させ頂きました。
あく洗いに際に薬品を木目に沿って浸透させるため、刷毛で擦りますので、多少、木肌があれてしまいますが、♯240のサンドペーパー研磨で整えさせて頂きます。
塗装だけの費用と比較し、多額の費用をかけて頂き、ようやくこの状態に戻すことが出来たので、次の工程で木材ができる限り傷まないよう、紫外線や雨から保護するのが塗装の役割となります。
こちらでは、植物油脂が主成分である、いわゆる自然塗料の分類でありながら、合成樹脂木材保護塗料よりも耐久性の高い塗料をご提案させて頂いております。
それが、ドイツのクライデツァイト社と日本のプラネットジャパン社で共同開発されたプラネットカラーになります。
甚だ私事ではござますが、この塗料を使用させて頂くとき、この材料の開発メーカークライデツァイト社の創始者であるゲルト・ツイーゼマン氏とプラネットジャパンの平尾社長の公正な精神、そして2017年の秋のことに思い出し、感慨もひとしおとなります。
関連ブログ
▶ 陰の大功労者
※2017年秋、クライデツァイトのシリカットペイントで杉原千畝記念館を蘇生させて頂いた際に現地で発信させて頂いた塗魂ペインターズの声明文です。
202003/11
思い出の蘇生Ⅲ
あく洗い ビフォーアフター
さて、本日も引き続き、あく洗い作業をさせて頂いております。
テスト施工に際にも触れさせて頂いましたが、あく洗いの場合、強すぎる薬品で洗えば、木が傷んでしまい、薬品が弱ければ,あくを抜くことはできません。
塗装と異なり、一定の希釈率で均一に塗るのではなく、場所によって希釈率を調整しながら、木を傷めず、きれいにすすめてなければなりません。
薬品を一回塗って洗い流す作業ではなく、汚れの落ちないところは繰り返し洗うので、手間(作業にかかる時間)は、塗装における手間の凡そ、4~5倍の時間がかかります。
そして、それに準じて、費用の方も同様に4~5倍の費用が掛かることも事実です。
しかしながら、今まで、幾度となくこのあく洗い作業に携わり、職人の作業をそばでずっと見て下さているお施主様は、私たちがいかなる姿勢で仕事に取り組んでいるのかを理解して頂き、相応の価値を見出してくださるのだろうと思います。
目に見える施工前の見積書の数字だけでなく、目には見えない仕事に対する姿勢と実績をご評価して頂き、ご信頼下さるお施主様に、価格以上の価値をお届けさせて頂きます。
関連ブログ
202003/04
思い出の蘇生Ⅱ
あく洗い
先月テスト洗いの中で薬品を選定させて頂き、本日よりあく洗いを開始です。
築10年とはいえ、内外ともに紫外線防止効果のないクリアーオイルだけが塗布されていたこともあり、外部に関しては数年で真っ黒になってしまったとのことでした。
あく洗いを開始し、初日は、心配そうに見ていたお母様でしたが、2日目には、微笑みながら「ぱっと明るくなりましたね」と、喜びのお言葉を頂きました。
住まいは、屋根や外壁に囲まれた、単なる居住の器ではありません。
ご家族にとって、日々の息遣いがしみ込み、過去の思い出から現在、そして未来へと続く特別な時間が流れている特別な場です。
いつまでも、変わることなく、塗装という仕事を通し、単に住まいをきれいにするだけでなく、ご家族の心に思いを馳せ、特別な場を蘇らせる、思い出の蘇生屋として、誠実に携わらせて参ります。
関連ブログ
▶あく洗い
関連コンテンツ
202002/27
ダイヤカレイド
水性シリコン系微光沢多彩模様仕上
只今、目黒区内において、光沢多彩模様仕上のダイヤカレイド仕上を行っております。
10年前の改修時において意匠性の高い陶磁器調模様仕上をさせて頂いたことからから、フッ素や有機無機ハイブリッドのエナメル塗料で塗りつぶしてしまうことで、耐久性を向上させても、意匠性が見劣りしてしまうことを避けるため、多彩模様仕上の中でも、光沢性と共に立体感のあるダイヤカレイドをお勧めさせて頂きました。
耐候性や低汚染性はもちろんのこと、意匠性の高い塗装仕上げです。
詳しくは、WEBカタログとメーカーの紹介ビデオをご覧ください。