色彩選定

色合わせ

有意義なお時間を頂き感謝申し上げます。

色合わせ

本日は10日後着手させて頂くお宅へご近隣挨拶と外壁の色合わせに参りました。

(東京都調布市)

通常、色を打合せさせて頂く際は、私とお施主様だけで打ち合わせさせて頂く場合が多いのですが、今回は塗料メーカーさんの営業も入り、3者でお打合せさせて頂くこととなりました。

ここで使用する外壁塗料はナノコンポジットW(水谷ペイント)というもので仕上がりが艶消しのマットな仕上がりになることや何よりご夫婦様がイギリスで生活されていたことがあることから、ファローアンドボールの色見本帳で打ち合わせを進めさせて頂きました。

お施主様のお家で打ち合わせさせて頂く度に思うことですが、お住まいの新たな色を決定するために、お出かけなる度に目にする外壁の色が気になって、気に入った色があると写真をとられたり、お住まいの色に対する思いなどのお話をお聞きするにつれ、私にとっては毎日行っている塗り替えに関わる仕事の一貫ですが、お施主様にとっては10年に1度、100万円以上かけて行う一大イベントであるということ、そのイベントの主催にご指名いただいたことの喜びと同時に、あらためて身の引きしまる思いをさせて頂きます。

気が付くとあっという間に3時間ほど経過してしまっていたほど有意義なお時間を過ごさせて頂いたことや、仕事における軸足を明確にして下さったことに心から感謝申し上げます。

サイディング シーリング

オートンサイディングシーラント

オートンサイディングシーラント

オートンサイディングシーラント

プライマー塗布

プライマー塗布

シーリング材充填

シーリング材充填

ヘラ押え

ヘラ押え

オートンサイディングシーラント

数日前、オート化学北茨城工場にて様々なシーリング材の実験結果は見たものの、ご契約時にシーリング材の製品名まで出してご提案してしまっていたことや、何より、使用予定のシーリング材は既に仕入れてしまっていることから、このサイディングシーラントを使用するのは次回からにしようとも思ったのですが、良いものがあることを知ってしまった上で、お勧めしないのもどうかと考え、急遽メーカーの担当者に連絡し届けて頂くことと致しました。

そこで、当初と仕様が変更になることから、勉強会に参加させて頂いた旨から、実験に参加させて頂いた旨を話しご理解頂いた上でシーリングの充填を開始致しました。

お施主様におかれましては、事後報告にも関わらず快くご承諾下さり心より感謝申し上げます。

では、折角なのでオートンサイディングシーラントのご紹介を少々。

このシーリング材は種類的な分類でいえばウレタンシーリング材となりますが、一般のポリウレタンシーリング材とは異なり、可塑剤※を頼らないオート化学独自の原料配合技術によって開発されたネオウレタンポリマーによるシーリング材で、ポリウレタンシーリングはもとより、変成シリコーンシーリングよりも優れた耐久性、耐候性を有しております。

外壁がサイディングで、出来る限りメンテナンス期間を長期間確保したい場合にお薦めとのシーリング材と言うことができます。

サイディング

さあ!着工

お待ち頂き感謝申し上げます。

養生メッシュシート

養生メッシュシート

施工着手前

施工着手前

梅雨入り間もないころお問い合わせ頂き、お見積をご提出してすぐにご成約頂いたお客様の塗り替え工事に着手させて頂きました。

ご成約から着工まで約4カ月、多くの施工業者様を吟味する時間があるにも関わらず、早々にご用命を頂いたご厚意をしっかりと受け止め誠心誠意取り組ませて頂きます。

さて、塗り替え仕様は、

屋根は遮熱塗料のサーモアイSi(日本ペイント)

外壁は意匠性サイディングの意匠を生かすためピュアライドUVプロテクトクリアー(日本ペイント)

サイディング目地と窓廻りの打ち替えは、変成シリコーンのノンブリードの予定でしたが、数日前のシーリングメーカーでのデータや実験に参加させて頂いた結果を踏まえ、ネオウレタンポリマーのオートンサイディングシーラントに切り替え施工させて頂く予定です。

本日は、養生メッシュシート貼り、既存のシーリングを出来る限り撤去させて頂きます。

サイディング シーリング 塗料

オート化学視察

オート化学北茨城工場

シーリング材の引っ張りテスト

シーリング材の引っ張りテスト

オートンサイディングシーラント引っ張りテスト

オートンサイディングシーラント引っ張りテスト

他社シーリング材引っ張りテスト

他社シーリング材引っ張りテスト

屋外暴露試験場

屋外暴露試験場

本日、シーリングメーカーのオート化学北茨城工場にてシーリング材の勉強会に参加させて頂きました。

塗料でも言えることですが、例えば、シリコン樹脂塗料といっても、水性シリコンや2液反応硬化型の水性シリコン、一液溶剤シリコン、2液溶剤シリコンに分類され、メーカーによっても耐久性や低汚染性などが異なり、シリコン樹脂塗料だからと言って必ずしもウレタン樹脂塗料よりも耐久性が良いという訳ではなかったりもします。

例えば、多くの車両用の2液のウレタン樹脂塗料は、建築用のほとんどの水性シリコン樹脂塗料よりも高価で耐久性、耐候性ともに上回ります。

シーリング材にも全く同じようなことが言え、ネット上でもっともらしく発信されているブログやシーリング材について蘊蓄を語っているウェブサイトが必ずしも正しい情報を発信している訳ではなく、自分の目で確認しないと簡単に誤った情報に踊らされてしまう危険があることを実感させて頂きました。

その中でも、あらためて確認させて頂き良かったかなと思った点は、塗料の場合、多くは2液反応硬化型の方が1液のものよりも耐久性が優れているものが多いのに対し、シーリングの場合は、塗料ほど2成分系が1成分系よりも耐久性や耐j候性が優れているといえないものが多いという点や、塗料と同様、ウレタンシーリングが変成シリコーンのシーリングよりも耐久性が良いとは言い切れない点です。

さて、今回勉強会に参加させて頂き、本当に勉強になたのは、環境変化の激しい昨今、メーカー主催の勉強会や実験に参加させて頂くことで、何か分かった気になったりするのは大きな間違いであって、自社や自分自身を信頼して頂いたお施主様のお応えするべく、謙虚に学び続けることの大切さを思い出させて頂いた点です。

主催して頂きましたオート化学のスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

> お薦め塗料と塗料選定についてはこちら

鉄部塗装

道具選び

施工品質を支える優れた工具

鉄部によくみられる発錆

鉄部によくみられる発錆

発錆部とその周辺塗膜の剥離

発錆部とその周辺塗膜の剥離

発錆部とその周辺塗膜の剥離2

発錆部とその周辺塗膜の剥離2

手摺子根元の旧塗膜剥離

手摺子根元の旧塗膜剥離

現在、大規模マンションの鉄部塗装工事に入らせて頂いております。

鉄部塗装の工程の際は、振り返ってみますと何度も同じことを書いていますが、鉄部塗装において最も重要な工程が、下地処理に当たる『ケレン』と呼ばれる錆落としの工程です。

この『ケレン』という工程、どの程度行うかによって、その労力も変わってきますし、それに応じて費用も全く異なるため、次のように分類されております。

・2種ケレン:電動工具と手工具を併用し、錆びている部分はもちろんのこと既存塗膜を全面除去

・3種ケレン:電動工具と手工具を併用し、錆びている塗膜は除去、錆びてない既存塗膜は残す。

・4種ケレン:全体的にサンドペーパーやワイヤーブラシなどの手工具をあてる程度

尚、1種ケレン:サンドブラストまたはショットブラストという機械を使用し、既存塗膜の全面除去し光沢のある表面にするというケレン方法のありますが、作業上の問題から建築の現場塗装ではほとんど適応されません。

さて、上の分類からいいますと、電動工具を使わず、手工具だけ使用しての『ケレン』ということから、分類的には、4種ケレンとなり、こちらでで行っている下地処理は最も基本的で最低限のケレンということになります。

しかし、たとえ4種ケレンだからと言って、誰が行っても一律に全く同じ状態となるわけではなく、施工会社ごとによってそれぞれ異なりますし、もっといえば、施工する『人』によって異なります。

さて、人の違いや仕事に対する姿勢は仮に置いといて、限られた予算内にあって施工品質を高めるには、仕事の効率を高める『道具選び』が重要となります。

それは、どんなに仕事に対する姿勢が真面目であっても、どんなに一生懸命行っても、使っている道具の作業効率が悪ければ施工品質が劣ってしまうためです。

特に、『ケレン』では、発錆の周辺や手摺の付け根付近の旧塗膜の剥がしなど、細かく根気のいる作業のため、『優れた工具』が力を発揮し、施工品質を支えるといっても過言ではありません。

この『超硬スクレーパー』はタガネよりも軽く、皮スキよりも力を入れることなく、旧塗膜を剥がすことが出来ます。

これに、ワイヤーブラシやサンドペーパーなどを併用することで、電動工具を使用しない4種ケレンであったとしても、相応の施工品質を確保できる下地処理が可能となります。

施工品質の向上には、施工会社だけの努力だけではなく、塗料メーカーとの連携だけでもなく、塗装に携わるあらゆる方面との連携が大切であるゆえんが、このような場面でも感じることができます。

dogyu-4.jpg超硬スクレーパー(土牛産業