201006/26
木製玄関ドアの塗装工程
安田啓一です。
有り難いことに、今年2月、この現場日誌で木製玄関ドアの塗り替え工程をご紹介させて頂いたところ、お問い合わせのご連絡やご依頼を頂くことが増え、正直驚いています。
今回もホームページをご覧くださったことがきっかけとなり、木製玄関ドアを塗装させて頂くこととなりました。
ホームページという媒体を通し、ご信頼下さり、ご依頼下さいましたこと、心より御礼申し上げます。
さて、最近ではなかなか1日中現場にいることは難しいのですが、現場がすぐ近くということもあり、昨日、今日と職人の手元として、また、現場管理者としてずっと現場に付かせて頂きました。
(豊島区目白)
工程自体は以前ご紹介させて頂いた内容とほとんど同じなのですが、再度ご紹介させて頂きます。
木目を生かした着色ウレタンクリアで仕上がったいる木製玄関ドアで、経年によって塗膜が剥がれてきている場合の塗り替え方法として、以下の2種類があります。
●剥がれている部分を部分的に補修し、補修部分をぼかしながら全体を塗り替える場合
●剥がれている部分だけでなく、全面的に既存塗膜の剥離を行い根本的に塗装をし直す方法
もちろんこの塗り替えの方法の違いは、塗膜の耐久性にも差が出ますが、工事日数と価格的にも反映され、部分補修による塗り替えが1日に対し、全面剥離によりる根本的な塗り替えが2日、価格的にもほぼ2倍となります。
そして、このような木目を生かした着色ウレタンクリア仕上げの場合、塗りつぶしのエナメル仕上げと大きく異なる点は、エナメル仕上げの場合は、剥がれている部分を補修し、補修部分を全く分からないように全体を塗装するのは比較的簡単なのに対し、着色クルア仕上げの場合は、目立たないようにぼかして塗装しても、補修部分が全く分からないように塗り替えるのはかなり困難という点となります。
上記の内容をご説明させて頂きましたところ、塗り替え後の塗膜の耐久性と仕上がりの視点から、全体的に既存塗膜の剥離を行い、根本的に塗装し直す方法を選んで頂きました。
塗り替えの各工程は下記の通りです。
●養生及びマスキング
●剥離剤による全面剥離
●残剥離剤除去
●しみ抜き
●サンディング(木地調整)
●ステイン着色
●サンディングシーラー吹付け
●サンディング(サンドペーパー&サンドボール)
●マスキング・養生
●着色ウレタンクリアー吹き付け3回
●ウレタンクリアー吹付け 1回
以上のように、工程数も多く、各工程を的確に行うことでしか、与えて頂く時間でお施主様のご納得して頂ける仕上げとはならず、技術力を発揮しやすい仕事でもあります。
けして大規模という訳でもなく、2日間で完了してしまう工程ではありますが、このような仕事を通じ、一つ一つ信頼を積み重ねていくことで足元をしっかりと固めて行きたいと思います。