202003/26
プラネットカラーⅠ
ウッドコート
さて、「思い出の蘇生」で綴らせて頂いているあく洗いの現場の仕上で使用させて頂く木材保護塗料をご紹介させて頂きます。
外装木部で使用される塗料は、新築では設計者が決定することが多く、改修工事(塗り替え)においては、もともと塗られている木材保護塗料の相性を考慮し選定いたします。
この現場においては、あく洗いによって木材の素地を出すことで、あらゆる塗料が選定可能となり、かつ塗料選定は当社にお任せいただいたので、塗装作業中において健康に良くない揮発性有機化合物が揮発しない自然塗料で、鉱物顔料などの無機顔料が使用されることで、耐久性において優れて塗料を選定させて頂きました。
それが、クライデツァイト社(ドイツ)とプラネットジャパン(日本)で共同開発されたプラネットカラーです。
合成樹脂よりきめ細かい植物油脂が木材により深く浸透することで、木材の呼吸を妨げることなく、表層に防水層を形成し、色鮮やかな有機顔料ではありませんが、鉱物顔料が色褪せることなく、長期にわたり木材を紫外線から守ります。
この塗料は、クライデツァイトの創始者である、ゲルト・ツイーゼマン氏の公正なる精神によって今も受け継がれています。
関連ブログ
▶ 陰の大功労者
※2017年秋、クライデツァイトのシリカットペイントで杉原千畝記念館を蘇生させて頂いた際に現地で発信させて頂いた塗魂ペインターズの声明文です。