201006/01
縁切り部材タスペーサー
「縁切り」の見える化
6月に入り初日から晴天にも恵まれ、各現場とも順調に進めさせて頂いております。
さて、こちらでは外壁のシーリングの打ち替えが完了し、屋根、外壁ともに下塗りまで進んでおります。
屋根:サーモアイシーラー(日本ペイント)
外壁:水性シリコンエポサーフ(日本ペイント)
外壁ベランダ部分は色確認のための試験塗装です。
(茨城県つくば市)
2番目の画像は、シーラー塗布後、縁切り部材のタスペーサー挿入後の画像です。
タスペーサーについては何度かご説明させて頂いておりますが、折角なのでもう一度。
スレート瓦の屋根塗装の場合、塗装工程の3工程を行いますと、多くの場合、瓦と瓦の間に塗料が入ってしまい、重なり部分が接着した状態になてしまいます。
この状態は、経年によりゴミが詰まった状態と同様、毛細管現象により雨水を吸い上げてしまい、吸い上げられた雨水が、排水されない状態となり、下地材の腐食や最悪の場合塗り替えたことが原因となり雨漏りにつながってしまう場合があります。
このような状態を避けるため、当社も含めほとんどの業者の皆様が、塗装完了後「縁切り」という作業を行っていたのですが、「縁切り」を行うことで、折角塗装した部分を傷つけてしまったり、塗膜が新しい故に縁切り後接着してしまうことがありました。
そこで、この「縁切り」作業を確実なものとするために開発されたのが、縁切り部材の「タスペーサー」です。
この縁切り部材を挿入することで、スレート瓦の重なり部分に適正な隙間(2ミリ程度)がとれ、排水性と通気性が確保され、毛細管現象による雨水吸い上げによる不具合を避けることが出来ます。
また、写真のようにご覧頂くことで、縁切りの「見える化」により、一層安心して頂くことも可能となります。