【屋根塗装】の記事

屋根塗装

屋根塗装~中塗り

フィールドテスト

計量

計量

中塗り

中塗り

屋根塗装の続きです。

(東京都大田区新蒲田)

屋根塗装における現在まで完了しました工程は下記の通りです。
・高圧洗浄
・プライマー塗布
・縁切り部材(タスペーサー)設置

画像は、中塗り(上塗り1回目)の様子です。
二液反応硬化型のため、主剤と硬化剤の比率を計量、攪拌し作業に入ります。

屋根塗装

縁切り部材(タスペーサー)の取り付け

タスペーサー

タスペーサー

タスペーサー設置後

タスペーサー設置後

タスペーサー設置後(真下から)

タスペーサー設置後(真下から)

画像は昨日の作業の続きです。
(東京都大田区蒲田)

プライマー塗布し、表面が乾燥した(上に乗れる状態)後、液きり部材のタスペーサーを挿入いたします。

さて、以前にもご説明させていただきましたが、折角なので屋根の縁切り」の必要性について再度解説させていただきます。

スレート瓦の屋根塗装の際、塗装工程三工程(下塗り・中塗り・上塗り)を行いますと、多くの場合重なり部分に塗料が入り込んでしまいます。

この状態ですと、雨や雪が降った場合、毛細管現象により、雨水を吸い上げてしまい、なかなか雨水が抜け切らないという悪循環が起こります。

上記の状態を放置してしまいますと、下地合板を腐食させたり、最悪の場合、塗装したによって、返って雨漏りが生じたといくケースもあります。

このようなことを起こさない為、塗装工程終了後、「縁切り」という作業が必要になります。

しかし、この「縁切り」作業は労力がかかり、また、注意深く行わないと、折角塗装した部分に傷をつけてしまったり、スレート瓦を割ってしまう危険もあります。
また、縁切りした後にしばらくしてまた密着してしまったということもあります。

そこで、この縁切りの労力を半減し、かつ、塗装しても重なり部分に適正な隙間を確保し、縁切りの必要性をなくすことが出来る縁切り部材が「タスペーサー」です。

屋根塗装

屋根塗装~下塗り

フィールドテスト

計量

計量

プライマー塗布(刷毛塗り)

プライマー塗布(刷毛塗り)

プライマー

プライマー

ありがたいことに、日本ペイント販売のご依頼により、この秋から製品化され市場に出ることとなる塗料のフィールドテストをさせて頂くこととなりました。

(東京都大田区蒲田)

材料は4フッ化フッ素の遮熱塗料です。

二液反応硬化型のため主剤と硬化剤の比率を計量し作業開始。

まずは浸透型プライマーを塗布。

ご覧の通り、乳白色に着色されていることもあり、従来の多くの透明のプライマーとは異なり、浸透しつつも造膜効果も高く、1回目の塗布で荒れた基材を隠蔽する効果が高いことがうかがえます。

屋根塗装

縁切り部材のタスペーサー2

タスペーサーの挿入設置位置について

タスペーサー設置後

タスペーサー設置後

タスペーサー設置後

タスペーサー設置後

さて、昨日の内容の続きとなります。

縁切り部材のタスペーサーは、スレート瓦1枚当たり、端から15cm程度のところに2ヶ所、挿入設置することで2mm程度の隙間が確保され、毛細管現象による雨水の吸い上げを回避することが可能となります。

屋根塗装

縁切り部材のタスペーサー1

スレート屋根の毛細管現象

浸透シーラー塗布直後

浸透シーラー塗布直後

タスペーサーを入れ隙間を確保

タスペーサーを入れ隙間を確保

2mm程度の隙間の確保で毛細管現象により溜まったシーラーが流れ出ます。

2mm程度の隙間の確保で毛細管現象により溜まったシーラーが流れ出ます。

右写真は、スーレート瓦の重なり部分に、適正な通気を確保する為縁切り部材のタスペーサーを設置(挿入)する拡大写真です。
(東京都三鷹市)

スレート瓦の屋根塗装の際、塗装工程3工程を行いますと、ほとんどの場合重なり部分に塗料が入り込んでしまいます。

この状態ですと、雨や雪が降った場合、毛細管現象により、雨水を吸い上げてしまい、なかなか雨水が抜け切らないという悪循環が起こります。

上記の状態を放置してしまいますと、下地合板を腐食させたり、最悪の場合、塗装したによって、返って雨漏りが生じたといくケースもあります。

このようなことを起こさない為、塗装工程終了後、「縁切り」という作業が必要になります。

しかし、この「縁切り」作業は労力がかかり、また、注意深く行わないと、折角塗装した部分に傷をつけてしまったり、スレート瓦を割ってしまう危険もあります。
また、縁切りした後にしばらくしてまた密着してしまったということもあります。

そこで、この縁切りの労力を半減し、かつ、塗装しても重なり部分に適正な隙間を確保し、縁切りの必要性をなくすことが出来る縁切り部材が「タスペーサー」です。

上写真3つは、シーラーを塗布した後、しばらくしてタスペーサーを入れる写真です。

瓦の重なり部分に、タスペーサー挿入後、隙間が出来ることで、毛細管現象(表面張力)によって溜まっていたシーラーが流れて出る様子がお分かりいただけるでしょう。
このように、タスペーサーで適正な隙間を確保することで、その後の上塗り2工程でも塗料が入り込まないようにして、「縁切り」の必要性をなくすことができます。

尚、このタスペーサーはスレート瓦に2箇所、的確な場所に挿入することで上記の効果を発揮いたします。

毛細管現象
液体が表面張力によって狭いところに吸い上げられる現象。

縁切りの労力
日本の平均的な住宅で、延べ床面積30坪程度の総二階の屋根ですと70~80㎡の面積があります。
この面積の縁切りで大凡2人で1日(2人工)の労力を要します。
タスペーサーの場合は、1人で半日から2/3日で、タスペーサーの材料費がかかるものの人件費は半分以下に抑えられ、かつ確実に通気を確保することが出来ます。

縁切りの手法としてどちらを選択するかは厳密には現場の状況によりますが、現場の状況でタスペーサーの設置が可能であれば、縁切りの確実性の視点から見た場合、タスペーサー設置に軍配が上がるといえるでしょう。