【シーリング】の記事

シーリング 外壁ALCパネル

ALCパネルの下地処理

目地シーリング

元荒川沿いの桜

元荒川沿いの桜

ALC目地マスキング

ALC目地マスキング

ALC目地マスキング

ALC目地マスキング

本日は今月中旬から着手させて頂いているM様邸へ。

(埼玉県越谷市)

今月はなかなか天候に恵まれませんが、本日は今年に入り初めての夏日と言うことで気温は20℃を超えて暑いくらいです。

窓廻りに関しては天気が安定するまで手をつけず、ALC目地のシーリングの「増し打ち」を行っております。

画像は、増し打ちする部分のマスキングの様子です。

さて、外壁材にALCパネルやサイディングボードが使用されている場合、もっとも重要な下地処理が目地と窓廻りのシーリング処理となります。

このシーリング材の寿命は、南面等、直射日光が当たる等の場所によって異なりますが約10年程度と言われております。

そして、このALCパネルのメンテナンス時におけるシーリング処理には「増し打ち」と「打ち替え」の2つの方法があり、それぞれの工法は以下のように分けることができます。

1.比較的新しい部分や、弾力性の残っていて「増し打ち」を行っても適正なシーリングの厚みがとれる場合には、既存のシーリング材の上から新しいシーリング材を打つ「増し打ち工法」

2.劣化が進み弾力性が残っていない場合や増し打ちによって厚みがとれない場合は既存のシーリング材を撤去し新しいシーリング材に打ち替える「打ち替え工法」

シーリング材の「厚み」が取れるか否かによって工法が分かれるのは、シーリング材は「厚み」が取れてはじめて、その機能(耐久性)を発揮できるためです。

尚こちらで施工させて頂くシーリングの種類は、低モジュラスのウレタンシーリングで、ノンブリードタイプです。

サイディング シーリング

シーリングの打ち替え

新規シーリング材充填

プライマー

プライマー

新規シーリング充填

新規シーリング充填

ヘラ仕上げ

ヘラ仕上げ

画像は一昨日紹介させてい頂いた、「シーリング打ち替え」におけるシーリング撤去後の工程です。

こちtらでは、変性シリコーンシーリングのノンブリードタイプのペンギンシール2550NB(サンスター技研)を使用しています。

(東京都三鷹市)

シーリングの種類には、アクリル、ウレタン、変成シリコーン、シリコーン、ポリサルファイド等があり、それぞれ特徴と適正な施工部分がありますが、サイデイングの場合は、目地の動きに追従する低モデュラスで、応力緩和性のあるウレタンシーリング材又は変成シリコンシーリング材が適しており、新しい塗膜と反応しないためノンブリード型が最適といえます。

尚、ノンブリード方でない場合には、新規にシーリング材を充填した後、ブリードオフプライマーを塗布することで塗膜との反応を回避させることが出来ます。

低モデュラス
シーリング材には高モデュラスと低モデュラスのものがあり、簡単に言いますと硬化した際のゴムの硬さのことです。高モデュラスのシーリング材はガラス廻りや室内の水廻りに使用されるシリコーンシーリング材がほとんどで、ガラス回りを除くほとんどの外装では低モデュラスのシーリング材が適しています。

応力緩和性
目地の動きに対して対応しようとする働きを言います。この応力緩和性が少ないシーリング材は目地が動いたときに柔軟に対応せず元に戻ろうという働きが生じるので、亀裂が生じやすくなります。

サイディング シーリング

ボンドブレーカー

三面接着でなく、二面接着

ボンドブレーカー貼り

ボンドブレーカー貼り

ボンドブレーカー貼り後

ボンドブレーカー貼り後

内容は昨日の続きで、シーリング打ち替え工程のシーリング撤去後の工程です。
2.ボンドブレーカー貼り

目地の動き(ムーブメント)が比較的大きいと判断されるような場合、シーリングの充填は、充填される部分が凹の場合、底部分を除く両サイド面の接着が基本となります。

一見すると、底部分と両サイドの面の3面をきっちり密着させることが良いように思われがちですが、サイデイング自体の「反り」や目地部分の「動き」に対し柔軟に対応できず、目地が動いた場合、シーリング自体に亀裂が生じやすくなってしまうので、底部部は目地の動きに対し、柔軟に対応できるよう密着させず、底部分を除く両サイドの2面のみを接着させる2面接着が基本となります。

このような、動きの想定される目地はワーキングジョイントと呼ばれ、シーリングの性能を十分発揮させる為に、2面接着の施工が必要なことから、底部分にバックアップ材やボンドブレーカー(絶縁テープ)を貼ります。

尚、サイディングの目地の場合は目地が浅い為、シーリングの機能を発揮するための厚みを確保する必要性から、厚みのあるバックアップ材ではなく、薄いボンドプレーカーが選定されます。

ワーキングジョイントに対し動きの想定されない目地をノンワーキングジョイントと言い、RC(鉄筋コンクリート)造の窓廻りや打ち継目地、湿式の石張りやタイル張りの目地では3面接着でも全く問題はありません。

シーリング 外壁ALCパネル 新宿区

ALCパネルシーリング処理3

シーリング打ち替え&増し打ち

ALCパネルシーリング処理3
ALCパネルシーリング処理3
ALCパネルシーリング処理3

先週同様、外壁ALCの集合住宅の進捗状況です。

(東京都新宿区愛住町)

開口部(サッシ廻り及びドア廻り)のシーリング打ち替え、ALC目地のシーリング増し打ちがほぼ完了し、オーナー様に下地検査をして頂きました。

シーリング 外壁ALCパネル 新宿区

ALCパネルシーリング処理2

プライマー塗布

プライマー塗布

シーリング材充填

シーリング材充填

ヘラ仕上げ

ヘラ仕上げ

本日は雨の為、作業中止。

画像は昨日の、集合住宅の外壁改修の模様です。

(東京都新宿区愛住町)

マスキングが終了し、プライマーを塗布後、手分けをしシーリング材の充填とヘラ仕上げを行っていきます。

sankou.gif

 

●シーリングの種類について

シーリング材にも塗料と同様多くの種類があります。
例えば、アクリル系,ウレタン系,シリコーン系、ジョイント部分の伸縮の追従性のある低モデュラス,追従性の必要のない部分に使用される高モデュラス、1液型、2液型、塗膜との相性の良いノンブリードタイプ、シックハウス対応の室内専用シーリング材など、多くの種類があります。
シーリングの場合は塗料のような耐久性横軸と価格の縦軸の単純なグラフのような分類ではおさまらず、適材適所に使用することがもっと重要となります。
シーリングメーカーによって、多少、成分や見解の違いはありますが、シーリングの種類や特徴、施工部位の適材適所について、簡潔にご説明させて頂きます。

アクリル系
ALCの新築時に使用される頻度が高く、コストパフォーマンスに優れているといえますが、改修時では耐久性の視点からあまりお勧めは出来ません。

ポリウレタン系
外壁モルタル面のVカット補修やサイディング改修やALC、RC改修時に使用される頻度が高く耐久性及び塗膜との密着が優れています。
但し、多くのウレタンシーリングが紫外線に弱いため、上から塗装しない場合はお勧めできません。
ウレタンシーリング材でもメーカーによって耐候性に優れたシーリングも開発されています。
例)オートンサイディングシーラント(オート化学)

変成シリコーン系
サイデイング目地ややタイル面、石面に使用される頻度が高く、耐久性に優れているため、シーリング仕上げの上から塗装しない場合にもお勧めできるシーリング材です。
サイディング改修時など上から塗装する場合は塗膜との密着が弱いことと、ブリード(塗膜の汚染)が起きてしまうのでシーリング材の上にプライマーを塗る必要があります。
最近では、ノンブリードタイプの変成シリコンが開発されましたので、サイデイングの改修時に
耐候性及び塗膜の非汚染性の視点から最も効果を発揮している製品と言えます。

シリコーン系
ガラス廻りや浴室や洗面などの水廻りに適しています。
耐久性〔耐熱性や耐寒性)は抜群ですが、塗膜との相性は最も悪いため、その植え方塗装する場合は使用を避けなければなりません。

ポリサルファイド系
耐候性及び基材に対する非汚染性に優れていることから、タイルや石材の目地に適しています。

下記は、シーリングメーカーのホームページとかなり専門的となりますが、シーリングメーカーによる
資料です。
詳しく知りたい方はご参考になさってください。

<シーリングメーカーリング>
●セメダイン (Click!)
●サンスター技研 (Click!)
●オート化学 (Click!)
●コニシ (Click!)

<シーリングメーカーによる各種資料>
●セメダイン 基材別特徴 (Click!)
●セメダイン 適材適所一覧表 (Click!)
●サンスター技研 建築用シーリング一覧表 (Click!)