202210/20
【色彩選定】の記事
201012/02
色合わせ2
外壁の色(表情)は変化します。
外壁の色は日の当たる方向によって様々色を変化させます。
朝は斜めから当たる日によって外壁の凹凸による影が出来、少しい実際の色よりも彩度が抑えられ少し大人しい感じに、昼は正面から日を浴びながら、明度が引き立てられ明るい感じに、夕方はその色の赤味と黄色味が強調されます。
見慣れた外壁の色も一日見てみますと、時間帯によって表情を様々変化させることがわかります。
以上のことから、私たちは、外壁の塗り替えの色決定において、色見本帳かだけから決定して頂くのではなく、実際に壁に気になる色を塗って、時間帯による表情(色)の変化を見て頂き決定して頂くように努めております。
11/12のブログにも紹介させて頂きました通り、現在、色彩打ち合わせをさせて頂いたお家を施工させて頂いております。
F様にはこのような機会を与えて頂き心より感謝申し上げます。
(東京都調布市)
まずは、試験塗装を行う日までに気になる色をピックアップして頂き、外壁に近付け現在の色との違いを見ていただきます。
見本帳だけで見て頂いたときはととてもきれいな色ですが、外壁に近付けて見ますと、ちょっと外壁の色としては鮮やか過ぎるかなといった色を選んでいる場合もあったりします。
この段階で更に色を絞り込み、3色程度は現場で調色し、見やすいところに試験塗装し見て頂きます。
他の工程(屋根塗装など)を勧める数日間、ゆっくりと考えて頂きます。
201011/12
色合わせ
有意義なお時間を頂き感謝申し上げます。
本日は10日後着手させて頂くお宅へご近隣挨拶と外壁の色合わせに参りました。
(東京都調布市)
通常、色を打合せさせて頂く際は、私とお施主様だけで打ち合わせさせて頂く場合が多いのですが、今回は塗料メーカーさんの営業も入り、3者でお打合せさせて頂くこととなりました。
ここで使用する外壁塗料はナノコンポジットW(水谷ペイント)というもので仕上がりが艶消しのマットな仕上がりになることや何よりご夫婦様がイギリスで生活されていたことがあることから、ファローアンドボールの色見本帳で打ち合わせを進めさせて頂きました。
お施主様のお家で打ち合わせさせて頂く度に思うことですが、お住まいの新たな色を決定するために、お出かけなる度に目にする外壁の色が気になって、気に入った色があると写真をとられたり、お住まいの色に対する思いなどのお話をお聞きするにつれ、私にとっては毎日行っている塗り替えに関わる仕事の一貫ですが、お施主様にとっては10年に1度、100万円以上かけて行う一大イベントであるということ、そのイベントの主催にご指名いただいたことの喜びと同時に、あらためて身の引きしまる思いをさせて頂きます。
気が付くとあっという間に3時間ほど経過してしまっていたほど有意義なお時間を過ごさせて頂いたことや、仕事における軸足を明確にして下さったことに心から感謝申し上げます。
201009/25
ハナコレクション
日本ペイントカラーデザインセンターにて
日本ペイントの『ハナコレクション』のご担当の方からお声をかけて頂き、ハナコレクションの次なるステップのヒアリングのため、カラーデザインセンターの方々との打合せに参加させて頂きました。
とかく、お家の塗り替えの際には、どうしても塗料の色ではなく種類によって価格差が生じるため、ご契約前の打ち合わせでは塗装の機能面のご説明に重点が置かれることが多く、塗り替えをご検討されたことがある方なら次のようなお話を聞いたことがある方も多いでしょう。
塗料にも種類があり、耐久性はその塗料の主成分である樹脂によって決定され、ウレタン、シリコン、フッ素、光触媒、無機、等の種類があり、塗膜の耐久年数で言うと、シリコンなら10年が目安、2液反応型のフッ素樹脂塗料は15年を上回り、現在最新の無機塗料ならば20年近く耐久性があります。
そして、少々、機能的な側面をご説明いたしますと、屋根ならば、赤外線を反射し表面温度を15~20℃下げる効果のある「遮熱塗料」、外壁ならば、親水塗膜を形成し雨によって汚れを洗い流す「セルフクリーニング効果」のある塗料がお勧めです。
しかし、塗料の耐久性や機能に関しては、もうこれ以上ないというところまで開発が進んでいますし、第一、高い研究開発費を投じて、これ以上耐久性の高い塗料が開発されても、外装建材自体の耐久性が追いついていかなくなってくると、外装建材の耐久性を上回る塗料で塗装する等といったことになり、費用対効果のバランスが悪く、本末転倒ではないかと思う方も多いのではないでしょうか。
さて、塗り替えることで耐久性を向上させることだけでなく、誰もがご存じのように、色彩を替えることができます。
但し、色の選定に関してはその人の「好み」であったり、組み合わせに関しては「センス」等と考えられていることが多く、予め「こんな色にしたいなぁ」とイメージが決まっているいお施主様ならともかく、「どんな色にしてよいかわからないなぁ」というお施主様に対し、的確にアドバイスするというのは、塗装に携わっている年数に関わらずとても難しいことと思います。
そんなお住まいの塗り替えの際の色彩選定に対し、積極的に関わり、かつ、力となって下さる方が、日本ペイントカラーデザインセンターのデザイナーさんであり、なかんずくハナコレクションの担当者の皆様です。
この、ハナコレクションでの色の選定や組み合わせは、けしてデザイナーさんの押し付け等ではなく、
「お手本は自然の中から」
の言葉の通り、自然に咲く花の色合いをヒントにし、自分でも気付かなかった自分の好みを引き出し、お家の塗り替えを、単なる定期的なメンテナンスという枠を超え、感動的なご家族のイベントとして引き立ててくれる可能性があります。
もちろん、色彩を重視するからといって塗料の機能を軽視ているわけではありません。
的確な塗装システムの選定は大前提として、色選びの楽しさと色替えによる感動ををより効果的に引き出してくれるに違いありません。
さて、ハナコレクションについてもっと知りたい方は、私の理屈っぽい説明よりもこちらをどうぞ。