202003/12
思い出の蘇生Ⅳ
あく洗い完成
あく洗いの完成です。
経年劣化による傷みまでは再生できませんが、あくとカビはほぼ100%除去させ頂きました。
あく洗いに際に薬品を木目に沿って浸透させるため、刷毛で擦りますので、多少、木肌があれてしまいますが、♯240のサンドペーパー研磨で整えさせて頂きます。
塗装だけの費用と比較し、多額の費用をかけて頂き、ようやくこの状態に戻すことが出来たので、次の工程で木材ができる限り傷まないよう、紫外線や雨から保護するのが塗装の役割となります。
こちらでは、植物油脂が主成分である、いわゆる自然塗料の分類でありながら、合成樹脂木材保護塗料よりも耐久性の高い塗料をご提案させて頂いております。
それが、ドイツのクライデツァイト社と日本のプラネットジャパン社で共同開発されたプラネットカラーになります。
甚だ私事ではござますが、この塗料を使用させて頂くとき、この材料の開発メーカークライデツァイト社の創始者であるゲルト・ツイーゼマン氏とプラネットジャパンの平尾社長の公正な精神、そして2017年の秋のことに思い出し、感慨もひとしおとなります。
関連ブログ
▶ 陰の大功労者
※2017年秋、クライデツァイトのシリカットペイントで杉原千畝記念館を蘇生させて頂いた際に現地で発信させて頂いた塗魂ペインターズの声明文です。