201805/16
タイル面改修
打音調査
1週間にわたる足場工事が完了し、本日から外壁診断開始です。
外装タイルは塗膜のように紫外線による劣化が少なく高級な仕上げになりますが、経年による相対的なひずみによって、躯体とタイルとの接着部分が弱くなり、浮きや剥がれが生じます。
かつては施工上おける問題と考えられていましたが、最近では施工上による問題よりも経年による原因のお方が大きいと考えられています。
ゆえに、圧着によって貼られたタイルはいずれは接着が弱くなり剥がれる運命なので、必ず何かしらのメンテナンスが必要となります。
これを放置してしまうと、落下にる大事故につながりかねません。
しかし、単なる目視調査では、タイルの割れや既に剥がれてしまっている部分はわかりますが、接着不良による「浮き」を発見することは困難です。
そこで、専用の打音診断棒を使用し、全てのタイルを叩き、音の変化を聞き分けて、浮きを調査し、注入部と貼り替え部分をマーキングしていきながら、図面の落とし込んできます。
打音係と記入係がペアーとなり、相応の時間を要する作業となりますが、改修工事において最も大切な下地処理となる、エポキシ樹脂注入と貼り替え作業を的確に行うための重要な段取りです。