201805/10
錆止め塗料
画像はマンションのスチール製のPS扉に錆止め塗料を塗装している様子です。
材料は溶剤系2液エポキシ樹脂錆止め塗料で、黒と赤錆色を混合しブラウンとしています。
錆止めの種類は、
⒈水性と溶剤に分類され、水性のさび止めは、主に臭いを出せない内部に使用され、溶剤はおもに耐久性の求められる外部に使用されます。
⒉溶剤の錆止めは、弱溶剤と強溶剤に分類され、弱溶剤は住宅やマンションなどの一般建築物に、強溶剤は海のそばの建物であったり、橋梁など塩害地域など、耐久性が求められる部位に使用されます。
⒊更に溶剤系は1液型と2液型に分類され、2液型の方のほうが耐久性が強いのが特徴です。
水性も弱溶剤系も強溶剤系もエポキシ樹脂が使用され、環境や人体への影響から、鉛丹やシアナミド鉛など、鉛の含まれた錆止め塗料が使用されることは少なくなりました。
色は、上塗り材と異なり、白、クリーム、グレー、赤錆、黒と少ないのですが、これらを調色することで写真のような茶色の錆止めも作ることができます。
高い材料が必ずしも良いわけではなく、環境(内部や外部、または塩害地域)や仕上、求められる機能によって材料を選定することが大切です。
そして、塗料は塗膜になって初めて完成品として機能いたしますので、的確な下地処理や塗装技術があってこそ、材料の機能を最大限引き出すことができます。
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