プラネットジャパン3

ゲルト・ツィーゼマン氏の公正なる精神

プラネットジャパン3

ゲルト・ツィーゼマン氏

原材料を全て公開

原材料を全て公開

聖ニコライ教会

聖ニコライ教会

プラネットジャパン関東支社でのセミナー

プラネットジャパン関東支社でのセミナー

プラネットジャパン1では平尾社長の青年時代とプラネットジャパン創業について、2では、クライデツァイトの歩みと現在について触れ、今回はクライデツァイトの哲学をご紹介いたします。

クライデツァイトの哲学

全ての成分 / 原材料は公開

卵や大豆、漆などの自然・天然の原料でもアレルギーを引き起こすことがあります。

しかし、すべての原材料が公開されていればアレルギー体質の方もアレルゲンを含まない製品を選択することができるからです。

歴史的建造物や重要文化財の修復作業に関するノウハウを提供

東西ドイツが統一されるきっかけともなった聖ニコライ教会やドイツの作家ゲーテの生家、作曲家バッハゆかりの教会など様々な歴史的建造物や重要文化財の修復作業の際には製品だけではなく、ノウハウも同時に提供しています。

人と環境に配慮した安全な製品作り

エンドユーザーに対する安全だけではなく、「原料の採掘・採取」、「製造」、「施工」、「住まう人」、「廃棄時」の全ての製品ライフサイクルにおいて常に人と環境に配慮した安全な製品作りを行っています。また、製造は原料を“粉砕”、“濾過”、“加熱”するといったシンプルなプロセスで行われており、必要なエネルギーはおがくずを燃やすことによって賄われています。

 セミナー開催などを通じて常に情報を発信

ドイツ国内ではマイスター、販売店、DIYユーザーなどに対して様々なセミナーが開催されています。
また、毎年テクニカルチームが来日し、日本各地でもこれまでに30回近くのセミナーが開催されました。

クライデツァイトのこれから

ゲルト・ツィーゼマン氏は言います。

「ラスコーの洞窟に描かれている壁画から現代に至るまで塗料は私たちと共に歩み続けています。

卵やビール、チーズなどを接着剤に、土を顔料として塗料が作られていた歴史があるのに現代の人々が合成塗料しか知らないというのは驚くべきことです」

3回の社屋移転を経て社員数は25名ほどに増えましたが、今でも最新式のミキサーとオイル精選用のポット、精巧な秤以外は機械らしいものが見当たりません。

毎年春になると何組かのツバメのカップルが訪れ工場の軒下で子育てを行えるような静かな環境で変わらず製品が作られています。今後も伝統的な歴史を踏襲しつつ、さらに人と環境に優しい自然塗料・天然壁材の製造に取り組んでいきます。

——テキスト及び写真はプラネットジャパン様HPより引用並びにご協力——-

往々にしてビジネスというのは、その本来の性格から経済効率を上げ、利潤を追求することを第一義とし、企業の論理や資本の論理に左右され、しばしば利潤をめぐる争いであったり、環境破壊であったり、そして、戦争の誘因さえなってきた歴史があります。

塗料で言うならば、近代から現代かけて、石油化学合成による合成樹脂塗料は高耐久と鮮やかな色彩の需要に押され、圧倒的に広まりましたが、石油や石炭など限られた天然資源の減少はもとより、揮発性有機化合物による地球温暖化などの環境負荷とシックハウス症候群や科学部室過敏症などの人体に対する悪影響は明らかとなっています。2648_1[1].jpg

しかし、クライデツァイトの経営理念は、ゲルト・ツィーゼマン氏の公正な精神によって、

・消費者への思いが塗料メーカーにとって企業秘密ともいうべき、全ての成分と原材料の公開となって現れ

・地球環境への思いが、原材料への採取から、製造過程、使用過程、廃棄過程に至るまでの製品のライフサイクルが生態系に負荷を与えない製品となって現れ

・文化へ思いが、歴史的建造物と重要文化財の修復作業におけるノウハウ提供となって現れているのでしょう。

きっと、科学も政治も、そして経済も、あらゆる活動は人の苦しみを減らし、幸福を増すためにあり、貢献していかなければならないということを知悉していたに違いありません。

だからこそ、差別ない社会への思いを世界に発信しようとの、プラネットジャパン平尾社長のカウナスにおる、杉原千畝記念館再生の活動に積極的にご協力して下さり、その成果を我がことのように、心から喜んで下さったのです。

それは、きっと、ゲルト・ツィーゼマン氏ご自身の哲学である「個人の幸福と社会の繁栄は一致しなければならない」という平和への思いと重なったからに他ならないでしょう。

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陰の大功労者

昨年秋、クライデツァイトのシリカットペイントで杉原千畝記念館を蘇生させて頂いた理念の映像です。