201801/16
新築現場での葛藤
内装木部におけるオイルステイン
画像は内装の壁をボードではなく、ラワン合板で仕上げ、ステイン着色仕上の現場です。
こういう場合、当社としては是が非でもお薦めしたい塗料があるのですが、新築の場合、当社は元請けではありませんので、お施主様と直接打合せできることは少なく、図面に予め記された材料と色の通りに施工することが要求さています。
特に、限られた工期と予算の中で相応の施工品質が要求されていますので、もしお薦めしたい材料であっても、工程数が増えるものや材料費が高いものであれば、予算が圧迫されること、工期が迫っている中お施主様の理解を促すために現場監督と設計士、そしてお施主様の同意を得ようとするのに相応の労力を要するので、躊躇せざるを得ないというのが正直なところです。
今回、材料は石油化学合成の油性ステインが指定されていたため、臭いの件が気になってはいたのですが、他の塗料に切り替えることによって色味や仕上がりの質感(木目に見え方や艶)が変わり、良かれと思い仕様変更したことがクレームになる可能性がること、限られた予算であえて費用の高い塗料に切り替えしてしまうと、その費用は提案した当社が負担せざるを得ないため、指定通りの塗装仕様で施工させて頂きました。
しかし、懸念していた通り、私たちのような施工会社の職人は慣れているので問題ありませんが、お施主様にとっては臭いが気になるとのことでした。
今後は同じような過ちを繰り返さないよう、専門業者として積極的に情報発信に努めてまいります。
尚、最初にお話しさせて頂いたこういう時に是が非でもお勧めしたい木部用の塗料は追ってお話しさせて頂きます。