201608/08
打放しコンクリート再現
ランデックスコートFC特殊工法
コンクリートの打放しの意匠は、打ち上がった際にできる独特な風合いがあり、その意匠が空間に緊張と重厚感を与え建築家やデザイン住宅などに頻繁に使用されてまいりました。
しかしながら、折角の意匠も、外装において定期的なメンテナンスを行うことなく、20年程度経ちますと、表面が撥水性を失ってしまい、雨水の浸入による爆裂やシミなどにより本来の美しい意匠は損なわれてしまいます。
ランデックスコートFC特殊工法は、自他ともに認める水性無機塗料のパイオニアである大日技研工業が設計開発し、経年劣化してしまった打放しコンクリートの意匠を再現し、の保護工法として30年以上の実績がある工法です。
最近でこそ、フッソ樹脂塗料以上の耐久性を持つ無機有機ハイブリッド塗料は、その耐久性が着目され、大手メーカーも製品化し、現場で使用頻度も増えてきましたが、30年も前に耐久性に着目しコンクリートの保護工法として市場に提案されていた大日技研工業は、大手ではありませんが先見の目があることに間違いはありません。
この水性無機質高分子であるランデックスコートWS疎水材が撥水する塗膜表面の構造は、微粒子のシリカで構成するされ、非常に細かい凹凸となっており、これが経年によってさらに複雑な凹凸を形成することで、撥水機能は継続する仕組みとなっております。
この凹凸構造の水を弾く様子を『ロータス効果※』と表現され、蓮の葉やサツマイモの葉の凹凸が水を弾く様とよく似ています。
ランデックスコートは水性の為、環境にも優しく、耐久性の上でも実績に定評があり、非常に信頼度の高い塗料です。
さて、施工にあたっては、
150㎏/c㎡の高圧洗浄の後、
①プライマー
②ランデックスコートWS疎水材1回目
③FCコート塗装
④パターン液によるパターン付け
⑤ランデックスコートWS疎水材2回目
と、塗装四工程となります。
④のターン付けの工程は、単に塗る工程ではなく、打放し模様を描く工程となりますので、相応の技術とそれに伴う費用が発生いたしますが、経年によってどうしても落とすことのできない頑固な汚れであっても、新築時の風合いを蘇らせることが可能となります。
※ロータス効果・・・材料工学において、ハス科の植物に見られる自浄性を指す用語で、ハス効果とも言われ、サトイモの葉などでも微細構造と表面の化学的特性から同様の効果が見られます。