201105/19
シーリングの種類について
シーリング材は適材適所
昨日シーリングについて触れさせて頂きましたので、コンテンツにもまとめさせて頂いておりますが、シーリングの種類について触れさせて頂きます。
シーリング材にも塗料と同様多くの種類があります。
例 えば、アクリル系,ウレタン系,シリコーン系、ジョイント部分の伸縮の追従性のある低モデュラス,追従性の必要のない部分に使用される高モデュラス、1液 型、2液型、塗膜との相性の良いノンブリードタイプ、シックハウス対応の室内専用シーリング材など、多くの種類があります。
シーリングの場合は塗料のような耐久性横軸と価格の縦軸の単純なグラフのような分類ではおさまらず、適材適所に使用することがもっと重要となります。
シーリングメーカーによって、多少、成分や見解の違いはありますが、シーリングの種類や特徴、施工部位の適材適所について、簡潔にご説明させて頂きますと下記の通りとなります。
●アクリル系
ALCの新築時に使用される頻度が高く、コストパフォーマンスに優れているといえますが、改修時では耐久性の視点からあまりお勧めは出来ません。
●ウレタン系
外壁モルタル面のVカット補修やサイディング改修やALC、RC改修時に使用される頻度が高く耐久性及び塗膜との密着が優れています。
但し、多くのウレタンシーリングが紫外線に弱い※ため、上から塗装しない場合はあまりお勧めできません。
※ウレタンシーリング材の中でも、可塑剤の入っていないネオウレタンシーリングの機能は別格で、他のシーリング材と比較し乾燥時間を要するという作業性、相対的に高価な材料価格、既存シーリングが不良硬化している場合の化学反応の危険性、以上の問題さえさえ解決されていれば、耐久性、動きに対応する応力緩和性、塗膜との密着性等、色彩の対応力等あらゆる点において優れたシーリング材ということが出来ます。
例)オートンサイディングシーラント(オート化学)
●変成シリコーン系
サイデイング目地ややタイル面、石面に使用される頻度が高く、耐久性に優れているため、シーリング仕上げの上から塗装しない場合にもお勧めできるシーリング材です。
サイディング改修時など上から塗装する場合は塗膜との密着が弱いことと、ブリード(塗膜の汚染)が起きてしまうのでシーリング材の上にプライマーを塗る必要があります。
最近では、ノンブリードタイプの変成シリコンが開発されましたので、サイデイングの改修時に耐候性及び塗膜の非汚染性の視点から最も効果を発揮している製品と言えます。
●シリコーン系
ガラス廻りや浴室や洗面などの水廻りに適しています。
耐久性〔耐熱性や耐寒性)は抜群ですが、塗膜との相性は最も悪いため、シーリングの上から塗装する場合は使用を避けなければなりません。
●ポリサルファイド系
耐候性及び基材に対する非汚染性に優れていることから、タイルや石材の目地に適しています。
下記は、シーリングメーカーのホームページとかなり専門的となりますが、シーリングメーカーによる
資料です。
詳しく知りたい方はご参考になさってください。
<シーリングメーカーリング>
●セメダイン
●サンスター技研
●オート化学
●コニシ
さて、昨日と同様のお話となりますが、塗装で出来る社会貢献を模索するボランティア塗装集団、塗魂ペインターズの東北復興支援第一弾として、被災によって失業を余儀なくされた塗装職人の受け入れ支援を開始致しました。被災によって仕事を失ってしまった塗装職人の方はもとより、受け入れ可能な塗装業者様はご遠慮なくご連絡くだされば幸いです。