201104/14
シーリング打ち替え
オートンサイディングシーラント
今月はじめに着手させて頂いたデザインアパート、お施主様はもとより設計者様の心がこめられた建物に携わらせて頂くことは施工業者冥利に尽きます。
心より御礼申し上げます。
さて、外装に押出成形セメント版であるラムダ(昭和電工建材)が使用されています。
それゆえ、サイディング同様、目地と窓回りにシーリング材が充填されており、築10年以上経過していると、特に日差しの強い南面に関しては劣化し、防水機能が低下いることもしばしばです。
さて、このシーリング部分のメンテナンス法に関しましては、「打ち増し」と「打ち替え」の2種類がありますが、
こちらの現場同様、サイデイングのように既存のシーリング材の上から「打ち増し」しても適正な厚みがとれず、メンテナンス後、数年もすると剥がれの危険性があるような「打ち増し」処理はその場しのぎの処理にしかなりえません。
ゆえに、せっかく足場を立て外装全体のメンテナンスを行う場合は、必ずといって良いほど「打ち替え」が必要となります。
そして、シーリングの種類は様々ですが、サイデイング目地や窓周りには、変性シリコーンまたは、ネオウレタンシーリングが適しております。
シーリングに関しては、1成分形、2成分形、ポリウレタン、ネオウレタン、変性シリコーン、シリコーンなど種類類が多く、薀蓄を語る同業者様も多いですが、昨年、メーカーの工場見学及び実験に出席させて頂き以来、オートンサイディングシーラントを使用させて頂いております。
(既存シーリング材が不良硬化をしている場合は除く)
他のシーリング材と比較し、乾燥時間を要し、現場の作業性こそ劣りますが、サイディングの動き(応力緩和性)はもとより、塗膜との密着性、ブリードの危険性など、耐久性に着眼した場合、機能面に関してはあらゆる面で一歩秀でたシーリング材です。