201009/25
ハナコレクション
日本ペイントカラーデザインセンターにて
日本ペイントの『ハナコレクション』のご担当の方からお声をかけて頂き、ハナコレクションの次なるステップのヒアリングのため、カラーデザインセンターの方々との打合せに参加させて頂きました。
とかく、お家の塗り替えの際には、どうしても塗料の色ではなく種類によって価格差が生じるため、ご契約前の打ち合わせでは塗装の機能面のご説明に重点が置かれることが多く、塗り替えをご検討されたことがある方なら次のようなお話を聞いたことがある方も多いでしょう。
塗料にも種類があり、耐久性はその塗料の主成分である樹脂によって決定され、ウレタン、シリコン、フッ素、光触媒、無機、等の種類があり、塗膜の耐久年数で言うと、シリコンなら10年が目安、2液反応型のフッ素樹脂塗料は15年を上回り、現在最新の無機塗料ならば20年近く耐久性があります。
そして、少々、機能的な側面をご説明いたしますと、屋根ならば、赤外線を反射し表面温度を15~20℃下げる効果のある「遮熱塗料」、外壁ならば、親水塗膜を形成し雨によって汚れを洗い流す「セルフクリーニング効果」のある塗料がお勧めです。
しかし、塗料の耐久性や機能に関しては、もうこれ以上ないというところまで開発が進んでいますし、第一、高い研究開発費を投じて、これ以上耐久性の高い塗料が開発されても、外装建材自体の耐久性が追いついていかなくなってくると、外装建材の耐久性を上回る塗料で塗装する等といったことになり、費用対効果のバランスが悪く、本末転倒ではないかと思う方も多いのではないでしょうか。
さて、塗り替えることで耐久性を向上させることだけでなく、誰もがご存じのように、色彩を替えることができます。
但し、色の選定に関してはその人の「好み」であったり、組み合わせに関しては「センス」等と考えられていることが多く、予め「こんな色にしたいなぁ」とイメージが決まっているいお施主様ならともかく、「どんな色にしてよいかわからないなぁ」というお施主様に対し、的確にアドバイスするというのは、塗装に携わっている年数に関わらずとても難しいことと思います。
そんなお住まいの塗り替えの際の色彩選定に対し、積極的に関わり、かつ、力となって下さる方が、日本ペイントカラーデザインセンターのデザイナーさんであり、なかんずくハナコレクションの担当者の皆様です。
この、ハナコレクションでの色の選定や組み合わせは、けしてデザイナーさんの押し付け等ではなく、
「お手本は自然の中から」
の言葉の通り、自然に咲く花の色合いをヒントにし、自分でも気付かなかった自分の好みを引き出し、お家の塗り替えを、単なる定期的なメンテナンスという枠を超え、感動的なご家族のイベントとして引き立ててくれる可能性があります。
もちろん、色彩を重視するからといって塗料の機能を軽視ているわけではありません。
的確な塗装システムの選定は大前提として、色選びの楽しさと色替えによる感動ををより効果的に引き出してくれるに違いありません。
さて、ハナコレクションについてもっと知りたい方は、私の理屈っぽい説明よりもこちらをどうぞ。