200811/18
2種ケレン
下地処理が最も大切
新築時からお世話になっています千葉県勝浦市の住宅の庭にてぶどう棚鉄骨のメンテナンスです。
海岸から近い塩害地域ということや、おそらく、新規設置において工場で亜鉛メッキされたスチールの上からウレタン塗装を行ったため、1年程度で塗膜が剥がれてきてしまったということでした。
とかく塗装工事において、どのように塗装するのかという施工法より、どのような塗料を塗るのかという塗料に注意が注がれがちですが、このような塩害地域における鉄部塗装携わることで「どのように塗装するのか」という施工工程が何よりも大切ということがあらためて実感させられます。
鉄部塗装においては、たとえ塩害地域でなくても鉄部下地処理の「ケレン」を不十分にしたまま、最高級の2液反応硬化型のエポキシ錆止め塗料で錆止め塗装を行い、上塗りに最高級のフッ素樹脂塗料で塗装したとしても1年程度で錆が発生してしまうのに対し、ケレンさえ十分に行えば、一般錆止め塗料で錆止め処理を施しウレタン樹脂塗料で塗装しても5年以上全く錆が発生しないというのは塗装業に携わっているものであれば誰もが知っている事実であります、海岸近くの塩害地域であれば尚更のこととなります。
ホームページにも記載しておりますが、鉄部塗装における最も重要な工程が、塗装後には隠れてしまう下地処理の「ケレン」です。
塗膜の剥がれの状態を確認し、中途半端な下地処理では、弊社による再塗装後にも同じように剥がれてしまうことが予想されましたので、電動サンダーで全面ケレンを行うことといたしました。
このように電動工具を使用し、既存塗膜を全部剥がし、鉄の素地を出すケレンを2種ケレンと言います。