202003/28
プラネットカラーⅢ
自然塗料の概念を覆すプラネットカラー
さて、プラネットカラーのウッドコートは、原材料が明らかにされているだけでなく、その成分が天然成分のため、製品のライフサイクルが環境に負荷を与えることなく、環境問題に非常に厳しいドイツでも、非常に高い評価を得ています。
いわゆる自然塗料は、石油化学合成のシリコンやフッソなどの合成樹脂と比較し耐久性に欠け、環境には優しくても、塗料本来の機能として、紫外線や雨などから素材を守るという点で役割を果たさないと評価されていましたが、プラネットカラーのウッドコートはその概念を見事に覆しています。
それは、
①原材料で使用されている天然油脂が溶剤系の合成油脂の粒子よりも小さいため木材に深く浸透すること、
②塗料自体に占める油脂の割合が多いこと
③有機顔料ではなく、鉱石顔料などの無機顔料を使用していること
などの理由があります。
上記のことから、プラネットカラーのウッドコートを1回塗りで、石油化学合成の溶剤系木材保護塗料を2回塗りの耐久性を出すことが可能となります。
あえて、欠点を挙げるならば、自然の鉱石顔料ゆえ、鮮やかな原色を出すことができないこと、そして価格的に高くなってしまうこととなります。
ゆえに、ホームセンターなどで気軽に買えるような普及品とは異なりますが、ドイツでは、ニコライ教会やドイツの作家ゲーテの生家、作曲家バッハゆかりの教会など、歴史建造物などの修復や重要文化財の維持に使用されている極めて評価の高い塗料です。
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※2017年秋、クライデツァイトのシリカットペイントで杉原千畝記念館を蘇生させて頂いた際に現地で発信させて頂いた塗魂ペインターズの声明文です。