201709/08
尊敬なる大野隊長3
仕上げ塗装2日目、1日目に仕上を見て、美しく仕上がっているのを見て安心します。
前日と全く同じ作業であることや、一度塗材が塗られていることで、刷毛の滑りも良くなるのでスピードもアップいたします。
当初、完成困難と思われていた現場が、午後にはようやく先も見えはじめ、作業中の表情も和らいできました。
この数日間、どれほどの緊張感に耐えていたことでしょう…
この数日間、どれほど杉原千畝の心に思いを馳せ、心の中で彼と対話したことでしょう…
そして、どれほど、ひと刷毛ひと刷毛に、平和への祈りを込めたことでしょう…
完成し足場から降りてくるとき、大野さんの頬に涙が伝わったのをけして忘れることはありません。
ここに、彼が杉原さんの執務室で撮影された一枚の写真があります。
私には、この写真を見ると、不思議と、大野さんが杉原さんの肩に手を添えてるようにも見え、
杉原さんが「大野さん、ありがとう」と喜んで下さっているように見えてなりません。
ヨーロッパの諺に「深い川は静かに流れる」と
言葉は少なくても、誠実と真心で現場の陣頭指揮を執って下さった親友に、あらためて心より感謝申し上げます。
※映像は9月のスギハラハウスプロジェクト完了後に作成させて頂いたものです。