201709/06
クライデツァイトのシリカットペイント
今回、スギハラハウスの再生において、リトアニアの文化遺産局から許可が得られた材料はドイツのクライデァイト社製のシリカットペイントで、下記の材料を混合して使用する2液型の塗料です。
・大理石の粉末や石灰などからできている粉末状の基材
・水ガラス溶液
はじめに、下塗りは、水ガラス2に対して水を1で混合しプライマーとし、仕上げのムラを抑えます。
次に、中塗り上塗りは、粉末の基材12㎏に対し、水ガラス17リットルを撹拌し、30分間寝かし、なじませて使用する塗料で、ヨーロッパでは500年前から伝わる伝統的な材料で、重要文化財に使用されることの多い材料です。
但し、日本では輸入されていないことや、中塗り、上塗りは全て刷毛塗りで、ローラー仕様のできない、本国ドイツでは、マイスターのみが使用を許された難易度の高い仕上塗材です。
※映像は9月のスギハラハウスプロジェクト完了後に作成させて頂いたものです。