201703/09
熊本ボランティア
たとえ、いかなる境遇であろうとも、誰もが無限の可能性を秘め、未来を変えることができる。
それを、わが身をもって証明しようとする九州塗魂ペインターズ。
熊本の震災から5ヶ月目、
塗魂ペインターズ、初代九州長、地元熊本出身の遠山さんが、隈庄幼稚園の園長先生にお会いしお話しをお聞きしていく上で引っかかった一言の言葉…
「震災直後に園児達が描く絵は一様に色がありませんでした…」
実際に見せて頂いた園児達の絵は、一様に黒、灰色、 赤はあっても一色の絵ばかり…
震災によって瓦礫の山になった熊本は、一面灰色にしただけではなく子供たちの、心の色までなくしていたのです。
それを考えると、自分自身の心の中で同じ言葉が何度もこだまするのを覚えたのです。
「色を入れてあげられるのは間違いなく私達ペンキ屋…」
「心にだって鮮やかな色もいれたる!」
「心にだって鮮やかな色もいれたる!」
これは、4年前他界した遠山さんの父が自身の振る舞いをもって教えてくれた信念であり、全国の塗魂家族で共有している哲学でもあります。
そんな純粋な思いから、今年2月、全ての土日を費やして、熊本の子供たち一人一人の心の中に勇気と希望の春風を送るため熊本ボランティアを実施されました。
その純粋無垢なる思いに呼応した仲間が、北海道から鹿児島に至る日本全国から集まり、見事に、関わる人、一人一人の心の中に美しい笑顔の花を咲かせることができました。
不思議なものです…
子供の心の中に色とりどりの花を咲かそうと集まったものの、その花に囲まれ、笑顔の輝きに照らされているのは、他でもない自分自身であり、自分自身こそが、未来に生きる決意を深め、今生きている幸せを実感するに至ることができるのです。
企業活動では、ともすれば、売上や地位、肩書に目を奪われ、「心の財」が見失われてしまっていることがあります。
しかし、企業活動の本当に目的は、その企業に関わる人々の幸福です。
本当に人間が幸福になるには、「心の財」を積むしかありません。
心を磨き、輝かせ、なにものにも動じない自分自身をつくっていくことこそが大切なのです。
そのための企業活動であり、事業拡大であり、利益の確保です。
いな、そのための人生なのです。
ともすれば忘れてしまいがちな人間としての幸福の直道を鮮やかに蘇らせ、
本当に大切なものは何かを気付かせ、
ときにはぶれてしまった自分自身の思考を軌道修正する、
その原動力となるのが、塗魂ペインターズの社会貢献活動です。
この度、現実の生活で格闘しながら、わが身を焦がす思いで準備に当てってくださいました九州塗魂ペインターズと全国各地から集まってくださいました塗魂家族、いつも陰ながら絶大な力で支えてくださっている協賛メーカーの皆様、同じ時を刻ませてくださいました地元ライオンズクラブの皆様に心から感謝申し上げます。
きっと、誰よりも地元熊本とご家族を愛していた遠山さんの父が喜んで下さっているに違いありません。