201410/29
打放しコンクリートの意匠
ランデックスコートWS疎水材
打放しコンクリートの建物のその意匠を生かすコンクリート生地仕上げで、数多くの実績から大手塗料メーカーを退け、意匠性並びに耐久性において実証されている材料に、ランデックスコートWS疎水材(大日技研工業)があります。
塗料の耐久性はその主成分の樹脂によって決定されるので、樹脂の種類によって分類されることが多く、
耐久性の低い順から、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、となり最も耐久性の高い塗料としてフッ素の上に無機塗料というものがあります。
ランデックスコートはこの無機塗料に分類されます。
この無機塗料が撥水する塗膜表面の構造は、微粒子のシリカで構成するされ、非常に細かい凹凸となっており、これが経年によってさらに複雑な凹凸を形成することで、撥水機能は継続します。
この凹凸構造の水を弾く様子を『ロータス効果※』と表現され、蓮の葉やサツマイモの葉の凹凸が水を弾く様とよく似ています。
ランデックスコートは水性の為、環境にも優しく、耐久性の上でも実績に定評があり、非常に信頼度の高い塗料です。
さて、施工にあたっては、
150㎏/c㎡の高圧洗浄の後、
①プライマー
②ランデックスコートWS疎水材1回目
③FCコートによる打放し模様のパターン付け
④ランデックスコートWS疎水材2回目
と、塗装四工程となります。
三番目のFCコートの工程は、単に塗る工程ではなく、打放し模様を描く工程となりますので、相応の費用が発生いたしますが、経年によってどうしても落とすことのできない頑固な汚れであっても、新築時の風合いを蘇らせることが可能となります。
※ロータス効果・・・材料工学において、ハス科の植物に見られる自浄性を指す用語で、ハス効果とも言われ、サトイモの葉などでも微細構造と表面の化学的特性から同様の効果が見られます。