201105/11
無機塗料の撥水性
ランデックスコートWS疎水剤
本日は一日中雨となってしまいましたが、予定通り、建築家の先生とお施主様と中野区のデザインアパートの最終検査をさせて頂きました。
外装材のラムダ(押出成形セメント板)と打ち放しコンクリート面を透明の無機塗料で仕上げていましたので、かえってこの雨により塗膜の撥水効果を確認して頂くことができました。
3枚目に写真が本日撮影した打放しコンクリート面が雨水を撥水している様子です。
この無機塗料が撥水する塗膜表面の構造は、微粒子シリカが構成する非常に細かい凹凸となっており、これが経年によってさらに複雑な凹凸を形成することで、撥水機能は継続し、耐久性はフッ素樹脂塗料以上とも言われております。
この凹凸構造が水を弾く様をを『フラクタル構造によるロータス効果※』といいますが、植物の葉の凹凸が水を弾く様とよく似ています。
この透明の無機塗料はランデックスコートWS疎水剤という塗料で、昭和58年、打ち放しコンクリートの生地仕上げ用の長期耐久性を目的として開発された水性塗料です。
環境にも優しく、耐久性の上でも実績も数多く、非常に信頼度の高い塗料です。
※ロータス効果・・・材料工学において、ハス科の植物に見られる自浄性を指す用語で、ハス効果とも言われ、サトイモの葉などでも微細構造と表面の化学的特性から同様の効果が見られます。
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