スレート屋根+外壁
ホームページをご覧下さり、お問い合わせいただいたことがきっかけで、工事をさせて頂くこととなりました。
施工後のアンケートで下記のようにコメントを頂きました。
心より御礼申し上げます。
「良さそうなところがあるの」隣人の方から教えていただいて安田塗装さんのHPを見たのがきっかけでした。
某ハウスメーカーから見積りをとりましたが素人でも不当だと感じるほどの見積内容でした。
“適正価格~相見積りは当り前~”という記事を読み、{急がずゆっくり探そう・・}そう思っていた頃でした。
そして、安田さんとお会いした時{この方ならおまかせできるかも}というのが第一印象でした。一生懸命な印象を感じましたのは、安田さんの人柄そのものだろうと思います。
我が家は共働き。日中は不在が多く細かいところまで見ることができないと心配しておりましたが、細部にまでいき届いており、心配無用でした。職人さんもとてもやさしい感じ、ベテランの方で信頼できました。
良い仕事をしていただいたと思っております。
職人さん、お世話になり有難うございました。
塗装システム
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外壁水性シリコンセラUV : 日本ペイント
水性反応型シリコン樹脂塗料。水性のため、溶剤型と比較し耐環境に優しく、品質と価格のバランスととれた塗料といえます。
同じシリコンでも二液溶剤型シリコン樹脂塗料と比較し、耐久性と低汚染性に劣るものの、厚く柔らかい塗膜が形成されることから微細なクラックに追従性に優れます。メンテナンスサイクルを10年に1度とした場合、環境対応性、品質及び価格の視点では最適な塗料の一つといえるでしょう。 -
屋根サーモアイSi : 日本ペイント
従来の遮熱塗料と比較し大きく改良された点は、下塗りのシーラーに、造膜性と反射性能をプラスし、遮熱機能を向上させた点です
Step1スレート屋根下地処理
画像は高圧洗浄後、スレート屋根の板金加工部分を錆止め処理まで行った様子です。
高圧洗浄は最も一般的で基本的な下地処理ですが、スレート屋根にとっては最も重要な下地処理ともいえます。
100~150kg/c㎡の高圧水により、屋根の藻やコケはもとより、劣化した表層塗膜を削り取る程度に洗浄していきます。
板金部分に関しては、高圧洗浄だけでは不十分なので、サンドペーパーで目粗しを行い、錆止め塗料を塗布します。
この目粗しは、塗料の密着を高める役割を果たします。
Step2縁切り部材の取り付け
画像はシーラー塗布後、縁切り部材を取り付けている様子です。
多くの浸透性シーラーが透明な中、このシーラーが白色なのはシーラー自体にも遮熱機能が付与されているためです。
また、このシーラーは浸透し、屋根材を固めるとともに造膜性能もあり、上塗り塗料が屋根材に浸透することを抑え、上塗りの仕上りの向上と塗膜機能を最大限に発揮させることに貢献致します。
さて、タイトルにもありますように、画像は縁切り部材のタスペーサーを設置している模様です。
スレート屋根の塗り替えの場合、塗装工程の3工程を行いますと、どんなに気をつけて行ったとしても、屋根材の重なり部分が塗膜で密着してしまします。
この状態になりますと、経年によりゴミがたまった状態と同様、毛細管現象により重なり部分から雨水を吸い上げ、この雨水が抜けずらくなります。
この状態が続くと、屋根の下地自合板の腐食につながり、塗り替えたことで雨漏りしてしまったということになりかねません。
そこで、必要な工程が、塗装3工程後に行う「縁切り」(えんきり)という作業です。
しかし、塗装後の「縁切り」はしっかり行うと、一般的な総2階建ての住宅の屋根(70~80㎡)であっても、2人の職人で丸1日の労力がかかることや折角塗った塗膜を傷つけてしまうことさえあります。
そこで、多くの同業者からも支持され、当社も数年前から採用している部材が「タスペーサー」です。
この縁切り部材の「タスペーサー」をスレート瓦1枚に対し、2ヶ所装着することで、瓦の重なり部分に適しな隙間が確保され、毛細管現象を回避させることができます。
Step3屋根塗装
シーラー塗布、縁切り部材を設置した後、屋根の上塗り工程となります。
他のコンテンツでも幾度となくお話しさせて頂いて、繰り返しとなりますが、下塗り材のシーラーやプライマーは素材に浸透し脆弱な素材を固め、上塗り材を密着力を強くする働きがありますが、塗料の重要な機能である素材を保護する機能はありません。
あくまでも、次の工程で使用される上塗り材の機能を発揮させるための塗料となります。
上塗り塗料は素材に塗布され、塗膜となることで10年近くもの間、素材を守ることとなります。
この塗料は、主成分である樹脂により、耐久性の弱い順から、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料の4段階に分類され、希釈材や硬化反応により、水性、溶剤系、二液反応硬化型に分類されます。
耐久性の側面からいいますと、二液反応硬化型が優れています。
例えば、シリコン樹脂塗料でも、水性シリコン、一液溶剤シリコン、二液反応型溶剤シリコンとなりますが、同じメーカーの製品であるならば、耐久性の側面から、下記の図式が成り立つことが多いです。
水性シリコン<一液溶剤シリコン<二液反応型溶剤シリコン
外装で使用される塗料は、常に耐久性側面から評価されてきましたが、今後は環境側面抜きに評価されることは少なくなるでしょう。
もとより、塗料の重要な保護機能である耐久性能が悪いものは塗料として成立しませんが、環境に負荷を与えることを無視し、耐久性を向上するのであれば、製品として成立しなくなる日も近いでしょう。
Step4外壁下塗り
外壁は高圧洗浄後、開口部等の養生を行い、塗装工程に入ります。
こちらでは、比較的、ヘアークラックが目立っていましたので、下塗り材の微弾性フィラーで刷り込み処理を行い、下塗り工程に入りました。
下塗り塗装には、材料は微弾性フィラーと同じであっても、塗り方(塗装する際に使用するローラーの違い)により、厚塗り(砂骨ローラー塗り)、薄塗り(ウールローラー塗り)の2種類があります。この呼び方は、仕上がった際の模様から「なみがた」、「平滑」といったように呼ばれることもあります。
こちらでは、クラックが目立っていたことから、将来できるであろうクラックに対応するべく、砂骨ローラーにて下塗り材を塗布いたしました。
砂骨ローラー仕上は厚塗り、ウールローラー仕上は薄塗りと呼ばれるゆえんはその塗布量にあります。下地の種類(既存塗膜)にもよりますが、砂骨ローラーはウールローラーの凡そ2倍の塗布量となります。
Step5外壁上塗り
下塗り後、上塗りにお色をご確認して頂くため、試験塗装を実施し、色見本帳の色とその色が実際に外壁に塗られた際の違いをご確認して頂きます。
色彩決定後、上塗り塗料を2回塗って完成となります。
こちらでは、水性シリコン樹脂塗料を選定し、フラワーボックスとバルコニーは色を分け、外壁は3種類の色彩を使い分けました。
色彩は面積が大きくなると明るく見えますし、日向や日蔭では全く異なった色に見えますので数日間考えて頂き、その間はほかの部位の工程の下地処理などを行います。