施工事例:家具塗装
家具のオイルフィニッシュ
ケーキ専門店のオープンに伴い、特注の冷蔵ケーキケースの塗装に携わらせていただきました。
ケーキケースをいう食品のケースでもあることから、石油化学系ではなく、天然油脂の亜麻仁油を主成分としたオイルで、現場塗装にて仕上げさせていただきました。
現場塗装の場合、工場塗装と異なり、施工品質の均一化と言う視点から見た場合、デメリットもありますが、逆にそのことが、現場ごとに合った仕上げが可能であることや職人の手仕事である風合いを表現でき、仕上感に温もりを与えることが可能となります。
Step1オイル塗布
オイルを浸透させ、木目の質感や触れた際の木肌感を生かす仕上げを「オイルフィニッシュ」といいます。
この仕上げは下記の工程を2~3回(家具の場合は3回以上)繰り返します。
●オイル塗布
●サンドペーパー
●ウエスによる拭き取り
特に、ひまわり油や亜麻仁油などの植物性の油脂の場合、1回目のオイル塗布後乾燥にまる1日かかるので、2回仕上げの場合は2日間、3回仕上げの場合は3日間と施工規模の大小に関わらず施工日数もかかります。
こちらの現場では仕上げに手仕上げの温もり感を表現するため、あえて仕上げに「ムラ」を出すこよう注文受けていましたので、4回塗布となりました。
Step2マスキング
さて、4日間の日数を費やし、オイルフィニッシュを完成させ、アクセント部分の色をつけるため額縁の廻りをマスキングします。
Step3色合わせ
アクセント色をどの色にするかイメージ写真等を参考に試験的に塗装し、検討します。
Step4アクセント塗装
全体のイメージを決定するアクセント部分の塗装です。
仕上げのイメージが使いこなされた家具をイメージしている為、ウレタンエナメル樹脂塗料をフラットベースと艶の調整を行い塗装しました。