202105/03
志村ペイントプロジェクト
今年の初めより板橋区の志村小学校の通学路において、プロジェクトチームによる「志村ペイントプロジェクト」を開始させて頂いております。
地元志村城山町内会と志村小学校が主催となり、学校と地域の皆様の要望で、創価学会板橋文化会館様が通学路に面した会館所有の壁面をご提供して頂くことでスタートとなりました。
構想時期は1年以上前になり、コロナの感染率上昇に伴い、途中何度も中断を余儀なくされましたが、人とのつながりが途絶えがちとなり、心の中がどんよりと雲が覆われそうな時だからこそ、細心の注意をしながらのプロジェクトです。
内容は、志村小学校のこどもたちが、通学路に「宇宙」「四季」「夢」をテーマにした絵を描き、通学路を通る人々の心に明かりともしながら、持続可能な開発目標であるSDGsの大切さを考えて頂くきっかけになればと考えています。
自分だけの幸福もなければ、他人だけの不幸もありません。
自分が幸せになりたいのであれば、出会う人、一人ひとりを大切にし、一人ひとりの幸せを考える。
「誰一人置き去りにしない」との、決意と行動の中で、自身の周りに笑顔で満たし、自身の存在意義を実感できる中でこそ、心から湧き出ずる本当に幸せがあるのではないでしょうか…
2014年、パキスタンの当時16歳のマララさんは、国連にて「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられる。」と話し、誰もが等しく教育を受けられる権利を訴えました。
2019年、スウェーデンの当時16歳だったグレタさんが、地球温暖化によって将来被害を被るだろう未来の子供たちに思いを馳せ、今、環境問題に真剣に取り組む必要性を訴えました。
真剣で誠実な言葉は、何処であっても、いつの時代でも、人々の心を動かします。
今こそ、「自分一人が動いたって世界が変わるわけがない」とのあきらめや無力感をうち破り、名もなき庶民であっても、社会的立場の弱い子供や女性であっても、心の強さに応じて、誰もが等しく世界を変えることが出来ることを証明していきたいと考えています。
誰もが等しく、自分にしか果たせない使命があり、自分にしか果たせない役割があるからこそ、生まれてきた…
そう信じているからです。
2021年、コロナ禍の世界的な危機にあって、ある国では医療か届かず、ある国では人権問題まで発展している最中、
今、日本の、東京の片隅にある、板橋区の志村の小さな坂道より、こどもたちと共に、持続可能な開発目標の大切さを訴え、いつの日か、否、近い将来、この地域の人々に、ゆくゆくは全国の人々の心に中に、自分だけの幸福ではなく、自己犠牲でもない、自他共の幸福について、そして、平和というものについて、考えて頂くきっかけをつくっていきたいと考えています。
このプロジェクトに当たって、町会と小学生の真心にご賛同下さり、壁面使用を快諾してくださいました創価学会板橋文化会館の職員の皆様、そして、塗料や資材をご提供くださっている協賛メーカーの皆様、ともに施工にあたって頂いている、志村ペイントプロジェクトチームの皆様に心より感謝申しげます。
主催:板橋区志村城山町会・板橋区立志村小学校
絵:志村小学校のこどもたち
施工協力:志村ペイントプロジェクトチーム
塗料提供:関西ペイント・日本ペイント・三興塗料
用具提供:大塚刷毛製造 好川産業
壁面提供:創価学会板橋文化会館
(敬称略)